2010年6月20日日曜日

埼玉大学での講義

今年も、教育学部の2年生、国語の先生の卵を対象に講義をさせていただきます。これまで<金子みすゞ>をテーマに講義してきましたが、今年は変えてみました。どうやら、中学の国語の先生を希望している学生が多いからです。金子みすゞの詩が載っているのは、小学校の教科書です。小学校の教諭を希望している学生が少ないのであれば、希望者の多い中学国語の教科書の中の作品の方が良いのではと思ったからです。

ということで、太宰の「走れメロス」をテキストに、朗読ワークショップを行います。この単元は、<生きる姿>がテーマです。村上龍は言いました「メッセージは、優れた物語にのせた時に、もっともよく伝わる」。これに不肖・谷英美の言葉を続けさせていただきます「優れた物語は、肉声にのせた時に、理屈抜きに伝わる」。ということは、優れた朗読は、そのままこの単元のテーマに直結するということです。

昨日が、初講義でした。まずは学生全員に読んでもらい、その後私が朗読。違いを知ってもらったうえで、来々週、実際のワークに入ります。ワークの前と後で、学生たちの読みがどう変化するか楽しみです。

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引っ越し:追記

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