2013年2月28日木曜日

おにぎりを買って、福島を応援しよう!

福島の素敵なお店<ゆず沢の茶屋>さんが、渋谷の東急東横店に出店します。

先代の女将さんが可愛がって下さり、離れの<工房>で何度もお芝居をさせていただきました。

そんなご縁で、昨夏は、ゆずさんで<ふくしま応援朗読会>もやってきましたよ☆

のびのびになっている<しのぶ会>を今年こそはやろうと、社長と相談中です。

渋谷にお出かけの節は、ぜひお立ち寄り下さいませ。私も明日、顔を出します*smile*

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[渋谷駅・東急東横店]
第25回 福島物産展…西館8階催物場
2月28日(木)~3月6日(水)

名物のゆずみそ焼きおにぎりの実演販売を行います。とっても美味しいですよ!

おにぎりは冷凍保存もできます。レンジでチンしてお茶漬けに…小腹が減った時の夜食に、お薦めです。

福幸、復興、福島へ愛を込めて!

2013年2月24日日曜日

2013年2月4日みすゞ塾レポート

塾生によるレポートです。いつもレポートを寄せて下さるこの塾生は、何と、一つ前のブログに書いた受賞者なのです!

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稽古前のショートホームルームは、1月26日に行われた「丸木美術館クラブ工作教室の10年展のオープニングイベント」の話で盛り上がりました。

イベント当日は、この冬一番ともいえる寒気が襲い木枯らしが吹き荒れていました。

美術館前のお庭で、連太鼓の演奏に続いて、書道パフォーマンス、詩の朗読をしました。

野外なので、何しろ寒かった。風も冷たかった。そんな中でも塾長、塾生、懸命に頑張りました。

ありがたかったのは、あの寒さの中で、みなさんがとても真剣に聞いて下さったことです。そういう人たちの応援で、塾生たちの朗読も塾とは一味も二味も違った読みができたのでした。

…ということで、この日の塾で取り組んだ詩は、 「硝子」「石ころ」「とんび」「月の出」「桑の実」の5編。(第Ⅰ詩集『美しい町』より)


「月の出」

だまって
だまって
ほうら、出ますよ。

お山の
ふちが
ぼうっと明るよ。

お空の
底と
海の底とに、

なにか
光が
溶けていますよ。


…どんな風景を思い浮かべますか。とても詩らしい詩ですよね。

「好きな詩ですと、真っ先に手をあげたAさん。お母さんがささやくよう。だまってという言葉は命令的だがやわらかく聞こえる。」

「スローなテンポで読んだBさん。幻想的な風景が浮かぶ。」

「魔女のような雰囲気を醸し出す読みのCさん。不思議なムードを出しています。」      

「かわいく、やさしく読んで、聞く人がにっこりしてしまうDさん。」

「最後に那須のギャラリーで、塾長が彫刻とコラボしたのを思い出しながら新鮮な読みを披露したEさん。」

相変わらず、それぞれの個性の光る楽しい時間でした。

2013年2月22日金曜日

塾生自慢!

みすゞ塾の塾生、礒部幸江さんが、日本女性学習財団賞の<選考委員特別賞>を受賞しました!
 http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-category-1.html 

去年、彼女は故郷の二本松で<Weフォーラム>を開催。そのレポートによる受賞です☆

「来て、感じて、伝えてほしい…放射能汚染の中で生きのびるために」、というフォーラム。

私も参加しましたが、本当に素晴らしかった。礒部さんの受賞、とても嬉しいです!

彼女は、<We>という雑誌の応援団をしている。

<We>は、家庭科が男女共修になったのをきっかけに誕生。

…というと堅苦しいイメージかもしれないが、元フーゾク嬢によるカタギな日々の赤裸々な連載があったりして、とてもベンキョーになる。

<We>の応援団は、毎年、全国持ち回りでフォーラムを開催。

去年、礒部さんは故郷の二本松で開催する<Weフォーラム>の実行委員長となった。

当日、立ち見も出る満席の中、立派な開会挨拶をする彼女の姿に、私は涙ぐみましたよ…。

さすが塾生!活舌も、テンポも、温もりのある声のトーンも素晴らしい☆私のご指導の賜物です…ナンチャッテ(笑)。

礒部さ~ん、ほんと~に、ほんと~に、おめでとうございま~す!!!

2013年2月20日水曜日

昨日の、被災地への「金子みすゞ」出前レポート

…宮古出身の方が、終演後のお見送りに立つ私の胸で、泣いておられました。

気の済むまで胸を貸そうと、何にも言わずに、ギューッと抱きしめていました。

レポートで、大船渡・碁石海岸の船上で、献花する写真を投影したのですが…

それを見て、グワーッと心にあれこれが押し寄せてきたのでしょう。

親戚、友達、たくさんの方を亡くしたとおっしゃっていました。

「ずーっと帰りたくても帰れなくて、だから、海にお花を流してくれて嬉しかった」と…

帰りたくても帰れない人…帰れない理由はさまざまだろうけれど、たくさんいるんだろうなと思いました。

そういう方たちの想いを背なに負い、私はこれからも被災地に通います。

あのオバちゃん、少しは心を軽くして帰ってくれただろうか…

あたし、ガンバるからね☆元気だしてね、オバちゃん*smile*

2013年2月18日月曜日

被災地への「金子みすゞ」出前レポート

2013年2月19日(火)10:00~12:00
@さいたま市 岩槻区 本丸公民館 視聴覚ホール
参加費無料
岩槻区内の公民館 5館の共催

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震災前に、公演でお世話になった陸前高田と福島へ、ステージの出前を続けています。

被災地で、どんな朗読をしてきたのか…実演をまじえての報告会です。

音読サークル「キラリ☆笑」の仲間が、ピアノ伴奏の助っ人で参加して下さいます。

間もなく、震災から2年…

被災地を忘れないでいましょうね、と呼びかけてきます。

2013年2月17日日曜日

昨日の「金子みすゞと多喜二と雷鳥」@革新懇 レポート

時代から照射して、この角度から金子みすゞについて話す方はいないので、おかげさまでとても喜ばれました。

司会の方は、ずっと定時制高校の先生をされていたそうで、「谷さんも定時制なんですね。ネットで見ました」と話しかけられました。

私の担任だった恩師とも懇意とのこと。落ちこぼれの豊かさについて、話に花が咲きました。

先生も生徒もハチャメチャだけど、むっちゃ楽しかった!!!

金八先生なんて、ドラマの中だけの話と思ってたけど、定時は金八だらけ。あの情けに触れたら、真人間になっちゃうよ…。誰よりも親身になってくれました。

生徒たちはみんな、どっかで痛い目みてきたヤツばっかしで、どんなに突っ張ってても、心底優しい…。シャイな優しさに、どれだけ救われてきたかしれません。

スジの通らないことには身体張る、ムダな正義感も、みんなあの頃のまま(笑)。

不思議なのは、みんなワルかったのに、うちらの子どもでグレたのいないんですよね。

どうしたら子どもがグレるのか…うちら、骨身に沁みてわかってるからかもしれません。

それにしてもやっぱり、元ヤンキーのみすゞ役者って、ユニークですよね。

でも元ヤンだから見える、みすゞの孤独や闇があるのかもしれない…。

2013年2月14日木曜日

朗読とお話「金子みすゞと多喜二と雷鳥」

2013年2月16日(土) 13:30~16:30

@そば処「篭屋」2階 (川越市大塚1-1-3)
送迎バス 12:30 川越駅西口 旧自由の広場(バス発着所)

受付 13:00
参加費 1,500円(軽食代を含む)
主催 川越革新懇
問い合わせ・申し込み 049-241-7483(牛田)

第一部 年次総会
第二部 「金子みすゞと多喜二と雷鳥」 出演 谷 英美
     懇親会

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震災後のCMで流れた「こだまでせうか」。子どもの喧嘩と仲直りを描いた素朴な詩に一見みえますが…なかなか、どうして!

昨今、「ごめんね」と言ってるのに、「馬鹿っ」と返ってくるような世の中です。

本当に、やまびこのように、「ごめんね」と言ったら「ごめんね」と返ってくるならば、あっという間に世界から戦争をなくすことができる。

「みんなちがって みんないい」も「こだまでせうか」も、究極の理想。でも実現はとてもむつかしくて、詩を読むようなわけにはいかない。だからこそ、私は大事にしたい。

そんな願いをこめた、朗読とお話です。どうぞ、いらして下さい*smile*

2013年2月12日火曜日

丸木美術館での朗読レポート 

いつも、塾レポートを寄せて下さる、みすゞ塾の塾生からのレポートで~す*smile*

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丸木美術館クラブ工作教室の10年展
 オープニングイベント                  2013/1/26

「雑木林の葉が落ちて、空が広く見えるね」という仲間の声に、ふと空を見上げる。美術館への細い道は、木々や葉っぱが生い茂るイメージなのだが、枝の間から陽射がキラキラして、青い空が続いている。お日さまの温もりを振り払うような木枯らしに身を縮こませる。

都幾川の流れを見渡せる丘の上の広場で、連太鼓の音がはじけて、イベントが始まった。この冬一番かという冷気が、見守るみんなに吹きつけてくる。

工作教室を10年続けてきた理事の万年山えつ子さんは、木枯らしに負けじと、お祝いの「どんどこ太鼓」を打ち、たたく。かっこよかったなぁ、万年山さん。

「こんにちわ!!寒いですね!!」という谷さんの挨拶に続き、「万年山えつ子を一本の線で表すならば」という、誠抱さんの書道パフォーマンスが始まった。

大筆にたっぷりの墨をつけ、真っ新な紙に力強く一点が置かれ、墨がはじけると、大きく真っ黒な筆の流れができる。誠抱さんの気合と最後のはねで、筆が踊って止まるまでの数秒間…感動のパフォーマンスであった。

木枯らしが吹きやまぬ中、「万年山さんをテーマに選んだ14編」の金子みすゞの詩の朗読になった。

「夢売り」(誠抱さん)パフォーマンスの余韻につなげたかったけど、風がいたずらして、紙を舞い上げるから、聞いている人たちがそれに気をとられて…。

「北風の唄」。きけ、きけ、唄を 私の唄を…とAさん。

「草原」「草の名」「不思議」「学校へゆくみち」…Bさん。万年山さんの少女時代をイメージしてほしい、かわいくてユーモアのある詩なのだけど、木枯らしにじゃまをされてBさん、苦戦しました。順風満帆といかないのも人生かな…ね、万年山さん!

「闇夜の星」「星とたんぽぽ」…ふたたびAさん。万年山さんのいちばん好きだという「星とたんぽぽ」を良い音色で聞かせてくれました。Aさんは、寒さの中で、お客さんの耳をひきつける実力派。

「帆」「海の果」「林檎畑」「花びらの海」…レポートを寄せているワタクシめが朗読。自分の読みは評価できないから、スルーということで(笑)。

「美しい町」「わらい」…三度Aさん。Aさんの朗読は、さすが!野外でも負けない声のAさんを、ピンポイントで起用する谷さんの作戦もさすが!

谷さん 万年山さん 登場。
  
いのち一滴残らず歌い終えたセミが
アリに運ばれてゆく
いのちを次につなぐために
なんというめでたいことだろう

こんなうふに生ききってほしいという願いを込めて、川崎洋の詩を谷さんが朗読。

一緒に暮すうちに、いとおしくなってしまったというセミの亡骸を、谷さんは万年山さんにプレゼント。そんなものをプレゼントする谷さんもブットンデいるが、喜んで受け取ってくれる万年山さんと良いコンビ(笑)。手をつないでスキップするこの二人を止めることは、もう誰にもできない…。

木枯らしとの戦いのなか、行われた書道パフォーマンスと詩の朗読。丸木美術館と万年山さんの10年に捧げます。「10年展、ほんと~に、おめでとうございます!!」

万年山さん曰く、「私は買った材料ではなく、自然と自分の手元に集まる物で楽しく創ることに決めました。それは自分の大切な心の約束事でした。他の人からいただいた物には、その人の想い出や思い入れがありますし、素材や色にかたよりが生じません」。その言葉どおり、出来上がった作品は、どれも個性的で手作りの温かみと楽しさがあふれていました。

帰り道、オレンジに輝きながら沈む夕日の反対側に、薄白く大きな月が雲間に見えました。まさしく「月は東に 日は西に」。

「俳句どおりの景色なんて、初めて!」という谷さんのつぶやきを聞きつつ、うつらうつらの車中でした。              

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です