2012年9月28日金曜日

明日は、<芋煮会で朗読@山形県米沢市>です

2012年9月29日(土)15時ごろ~

@笹野彫の殿堂「こころ遊び館」野外ステージ
山形県米沢市諸仏町4918

入場無料(たぶん差し入れ・持ち込み大歓迎)

来年、米沢で、みすゞの一人芝居「空のかあさま」をというお話が浮上中。成功に向けて仲間作りをしましょうと、芋煮会にお招きいただきました。

「予告編的に芝居のワンシーンでも」と言われたのですが、ワンシーンというのもなかなかむつかしく…みすゞの詩を朗読します。

米沢の芋煮は牛肉を使うって、知ってましたか?芋煮、初体験☆楽しみだなぁ!お天気だといいなぁ。

みすゞには、野外がよく似合う。明日の朝、5時出発なので、早く休まなくっちゃ。ガンバってきますね*smile*

2012年9月25日火曜日

あさって、さいたま市で<金子みすゞ>の朗読講演会があります

「金子みすゞの世界から学ぶ自分の生き方」
2012年9月27日(木)10:00~12:00
@さいたま市 土合公民館 2階 講座室
入場無料
土合公民館主催 男女共同参画講座

みすゞの時代、生き方を選ぶ自由が女性にはありませんでした。今、私たちが生き方を選べる自由は当たり前ではない。詩の奥にあるみすゞの想いに触れると、丁寧に生きなければと思えてきます。

皆さんに良い時間を過ごしていただけるよう、明日の最終稽古、ガンバるぞ~☆

2012年9月23日日曜日

2012年9月10日 みすゞ塾レポート

このレポートを担当してくれている塾生は、早々にレポートを寄せてくれていたのに…毎度、UPが遅くなり、ごめんなさい。以下、先日のレポートです。

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『美しい町・上』より「魔法の杖」「一軒屋の時計」「博多人形」「忙しい空」「秋日和」

9月に入って残暑の厳しい日が続いているけど、空は高くなったし、虫の音も聞こえるし、塾に来るまでの川越線の車窓からは黄金色に色づいた稲穂が見え、刈取りも始まっている。「秋日和」は、空の高さが感じられる詩。今の季節と天気にぴったりのとても気持ちのよい詩である。


「秋日和(あきびより)」

お天気、お天気、
川辺の梢(こずえ)で、
もずきち高啼(な)く。

乾(かわ)いた、乾いた、
刈田(かりた)の刈(かり)稲(いね)、
榎(えのき)の掛(かけ)稲(いね)。

続くよ、続くよ、
むこうの街道(かいど)を
稲積んだ車が。

お天気、お天気、
啼け啼けもずきち
底なしお空で。


この詩は塾生5人すべてが朗読練習に選びました。

Aさん:「お天気、お天気」は高い空を見てるし、「むこうの街道」は、遠くを見て、と目線が変わることが感じられる読みである。明るく読めないのがコンプレックスというけど、他人の評価は違うもの。さわやかな秋晴れを明るく表現する声を持っているから、自信を持って下さいね。

Bさん:自由奔放に読む人のことを思い出して、ぱーっと突き抜けるような読みに挑戦しました。空間の広がりを感じるし、「お天気」が元気と聞こえるくらい、言葉の歯切れよさを感じる読みでした。

Cさん:独特のテンポがこの詩に合っている。ローカル色のある微妙なイントネーションが合っていて、空の高さ、秋のさわやかさ、気持のよさが伝わってくる。

Dさん:派手な変化はないが、自分なりの表現で読めていて、イメージしているものも伝わってくる読みでした。彼女は「底なしお空」という表現が好きだという。空に底がないという表現は、宇宙の本質をつかんでいる。

Eさん:「続くよ、続くよ」「啼け啼けもずきち」など自分の感情をのせて読んでいるのがよい。「秋日和」は、豊かな実りの秋を、お百姓さんたちをよく見ているみすゞがとてもよく表現している。田んぼが乾くことで作業がしやすいこと、お天気で稲が乾くことのうれしさ、お百姓さんの気持もよく知っている。もずきちと愛情を込めた言い方もよい。そういう秋日和を読みに込められている。

塾生それぞれが、個性を発揮するし、イメージすることも、注目することも違うから、いろんな読みで表現する。塾長は、「おもしろいねぇ。いいねぇ。」と楽しんでおられる。朗読も音を聞くだけでなく、表情や体で表現しているから、見ていても楽しい。それをおもしろがっている塾長をみているのもおもしろい。2時間が瞬く間に過ぎる。

最後は、塾長の底なしお空が広がって、気持よい読みでおしまい。9月29日に米沢の芋煮会での朗読会でこの詩を披露するのだそうな。よい秋日和になるでしょうね!!

2012年9月17日月曜日

明日、近代文学講座で金子みすゞの朗読とお話をします

2012年9月18日(火)10:00~
さいたま市与野本町公民館 3階ホール
入場無料
主催 与野本町公民館

すでに定員に達し受け付けは終了していますが、「今後検討するため、ど~しても視察したい」という方はご連絡下さい。何とかしますので!

☆昨日の深夜、無事陸前高田公演から帰ってまいりました!ヘロヘロなので、明日のために、もう寝ます*smile*

2012年9月12日水曜日

いよいよ「父と暮せば」陸前高田公演です

2012年9月15日(土)15時 開演
@竹駒町 定住促進センター
入場無料
主催 「父と暮せば」を観る会

現在、13日(木)の午前4:30。明日の朝早く…というよりは、今夜遅く出発します。

終演後、何か一言挨拶をしなければならないようで…。被災地でなければ、いくらでも話せるのですが…。

気持ちが和らいで、少しでも元気を出していただけるような言葉を探してみたいと思います*smile*

2012年9月11日火曜日

明日、東京は北区の中学校で、みすゞの朗読講演会です☆

北区立明桜中学校サブファミリー合同研修会

講演会
「金子みすゞとそれから私」~生きるって何だろう~

2012年9月12日(水)13:45~
@明桜中学校 ランチルーム

ファミリーって聞き慣れない言葉ですが、明桜中学校に進む学区域にある小学校と連携をとるためのグループだそうです。ファミリーの小中学校の先生方の研修会なので、一般の方はご参加いただけません。ごめんなさい。

去年、渋谷区内の幼・小・中の先生方の研修で、みすゞの朗読講演会をさせていただきました。その時、参加されていた先生が、今年度北区に異動になり、私を呼んで下さいました。リピートって嬉しいです。役者にとって、アンコールと同じですから!

私は、北区の出身なんです。5歳まで十条にいました。故郷のために、ガンバってきます*smile*

2012年9月10日月曜日

2012年8月27日 みすゞ塾レポート

ああ~大失敗!今日のみすゞ塾で、「前回のレポート、送ったんですが、届いてなかったでしょうか」と塾生に言われ…。

届いてます。私、見ました。でも、UPするのを忘れてしまいました。せっかくレポート寄せて下さったのに、本当にごめんなさい。

今日の塾も、とっても楽しかったけれど、今回はとりあえず前回の分のレポートです。…塾長 谷英美

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『美しい町・上』JULA出版より「紋附き」「噴水の亀」「行軍将棋」「鬼味噌」「美しい町」


「美しい町」

ふと思い出す、あの町の、
川のほとりの赤い屋根。

そうして、青い大川の、
水のうえには白い帆が、
静かに、静かに、動いてた。

そうして、川岸の草のうえ、
若い絵描きの小父さんが、
ぼんやりそれをみつめてた。

そうして、私は何してた。
おもい出せぬとおもったら、
それは誰かに借りていた、
御本の挿絵でありました。


3人が読みに挑戦しました。私は、幻想的な風景とストーリーの展開をしっとりと読もうと思いました。

不思議な雰囲気を醸し出す、画家さんの読みを塾長が「彼女は、この絵のどこに重点を置いて読んでいるかよく聞いて。」と投げかけました。

真っ先に「若い絵描きの小父さん」と私。絵本を借りたとか挿絵とか人物にあると答えたのがあと二人。「赤い屋根と青い川と白い帆」とあざやかな色彩だというのが塾長を含めて2人。正解は赤と青と白。やはり絵描きさんは色彩ですね。後の一人は、夢から覚めたところ、ストーリーのどんでん返しを上手に読んでくれました。

この詩は、みすゞが3冊の手帳に遺稿を残した1冊目のタイトルになっていて、それも「砂の王国」の章立ての最後に置かれています。この詩からすると、みすゞにとっての美しい町は、本の挿絵ということになる。

砂の王国では、どんどん造り替えていくけれど、美しい町は静かで、動きさえも止まる。

若い絵描きの小父さんは、どんな表情しているのだろう。みすゞは、それらを思い出の町でもなく、空想の町でもなく、御本の町にしました。

それは、「誰かに借りていた」を言いたかったのではないのかと私は思います。それも<誰か>とは、弟の正祐と思うのは、深読みしすぎでしょうか。弟は、養子に出されていて、子供時代は姉弟と名乗れなかったけれど、詩作するみすゞのよき理解者であったと思います。

遺稿となった3冊の詩を、みすゞはどんな思いで清書したのでしょう。タイトルにした「美しい町」のストーリーにどんどん想像をめぐらせます。今回時間がなくて言い出せなかったのだけれど、このことは、以前のみすゞ塾でも激論したことでした。

2012年9月9日日曜日

稽古場だより

先日、東京は青梅の聞修院というお寺の本堂をお借りして、『父と暮せば』の稽古をしました。
 http://www.monsyuin.org/ 

聞修院さんには以前、『空のかあさま』と『父と暮せば』を呼んでいただきました。そんなご縁で、たまに稽古場として使わせていただいています。

方丈さまとお目にかかるのは、『父と暮せば』公演の時以来、2年ぶり。開口一番の一言は「谷さん、なんだかセイカンになったね」。

…精悍という漢字に変換できるまでに、3秒かかりました。「野生動物じゃないんですから、精悍になったと言われても、ちっとも嬉しくないです!」と私。「いやぁ、なんかセクシーになったよ」と苦し紛れに方丈さま。「なんだか、いたずら小僧みたいで、可愛いよ」。

なんか、どんどん女らしさから遠ざかっている気が…。納得できない風情の私に、「冷蔵庫に、あんみつとか色々入ってるから、よかったらご自由にどうぞ」と言い残して引っ込んでしまいました。

でも、稽古終わってから、お好み焼き食べに連れていって下さったから、まいっか(笑)。陸前高田公演へ向けた壮行会と受け止めて、ガンバるぞ~!

2012年9月1日土曜日

明日(9/2・日)、雨月物語「菊花の約(ちぎり)」の朗読会です

10:30~
@さいたま市立 西中学校 武道場
入場無料
主催 さいたま市西区スポーツ文化クラブ

お近くの方、ぜひお出かけ下さい☆

みはし剣道クラブのお稽古の後で、朗読します。みはし剣で「菊花の約」を朗読させていただくのは、3回目。なので今回は頑張って、着物でやります。クーラーなど無い道場が会場なので、汗だくになることでしょう。

毎日着るわけではないので、今ちょっと練習しました。バッチリです!やっぱり、着物はいいですね*smile*日本人のアイデンティティが目覚める感じです。

気合が入ったところで、午後の稽古、ガンバってきます。稽古は浴衣です(笑)。咽喉のためクーラーは使わないので、汗で衣裳がデロデロになっちゃいますから。

命を懸けて約束を守った武士のお話。言ったことは成す…その大切さを子どもたちに伝えたいと、みはし剣の会長さんは、毎年この菊の節句の時期にお話されているそうです。心を込めて、朗読してきます。

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です