2013年3月23日土曜日

岩手の新聞に、エッセイが掲載されました☆

東海新報という岩手の新聞に今日、「第二の故郷への想い」という私のエッセイが載った。

「五葉山からの贈り物」というリレーエッセイの連載欄だ。

陸前高田へステージの出前をする時、いつも泊めて下さる神社の宮司さんから、「今朝の新聞に出てました」とお電話をいただいた。

「谷さんの高田を思う気持ちが伝わってくる、いい文でした。ありがとう」と。

悩みながら何度も書き直したエッセイだったので、気持ちが伝わって本当に良かった…。

人の身になるというのは、本当に難しい…っていうか、不可能だと思う。その身になってみなければ、わからないことだらけだろう。

震災を経験したわけでもなく、被災地から遠く離れたところで、これまで通りの生活をしている私が、被災地への想いを書き、それを被災地の方々が読むのだ。

ひとりよがりになっていないか…

押し付けがましくなっていないか…

チェックして、しきれるものではない。

それだけに「良かったよ」のお電話が、本当に嬉しかった。

支援を続けている陸前高田の作業所<あすなろホーム>の施設長さんからも「記事見たら、声を聞きたくなってしまって…」とお電話をいただいた。

ちなみに、その連載の担当者は、昨年9月に行った「父と暮せば」陸前高田公演の実行委員長・千葉修悦さんだ。

千葉さんから書き直しを命じられたのは、先月の今頃だったか。

ちょうど、『センセイの鞄』のチラシのデザインや、『アローン・シアター』応援団の会報、各種の締め切りと重なっていた。

ちっぽけな脳ミソの限界と格闘し、火を噴きながら書き上げたエッセイだった。

気仙にお住まいの皆様、東海新報を取っていらしたら、ぜひ読んでみて下さ~い*smile*

2013年3月22日金曜日

昨日、シダックスで…

灰地先生との共演を実現できるまでの間、2ヶ所の朗読教室で『センセイの鞄』をテキストにしてきました。

うち1ヶ所は、すでに読了。

昨日、シダックスでもついに読了しました!

『センセイの鞄』の最終回なので、昨日の<ムーヴメント>のテーマも『センセイの鞄』にしました。

テーマを決め、曲をかけて自由に動くムーヴメント…先月、私が脱臼したレッスンです(笑)。

テーマを発表したとたん、受講者から「難し過ぎる~~~!!!」の声が。

「だよね。こういう場合、やっぱり私が一番手を務めるべき?」と私。

…「本当は、E子さんを一番手に指名するつもりだったんだけどな」とE子さんの顔を見たら、ヤル気が漲っていて☆

「お、ヤル気だね?よっしゃ、じゃ予定通り、E子さんから行こう」…

…みんな、とっても素敵でした!

麿赤児さんの駱駝艦にいた受講者からも「スゴイ!私たちって、前衛舞踏の集団みたい!!!」という感想が☆

その余韻を身体と心に残しつつ、朗読。

これまた、みんなとっても素敵でした!

なんせ7年もかけて取り組んできたので、それぞれの中で登場人物が育ち息づいてきたのでしょう。その成長を感じました。

静かな満足感が広がるなか、『センセイの鞄』を読了いたしました*smile*

2013年3月16日土曜日

2013年3月7日 「自分開放講座」@シダックス

♪after'45

悲しみを拭い去れずに
君は 夜の川を渡る
忘れなよ 忘れてしまえ
悪い夢に うなされていたのさ
人はみんな古いコートをひきずり
孤独の淵を 背中丸め 歩いてゆく
アフター1945
俺達は生まれ
狭い街角で 出会った

すでに解散して久しいARBの名曲だ。

先日、シダックスでやっている「自分開放講座」でこの曲をかけ、<after 3・11~二年>をテーマに、自由ダンス<ムーヴメント>をやった。

震災から2年…

言葉にすれば嘘くさくなってしまういろいろな想いを、それぞれが表現していた。

身体で喋るのが私は好きだ。

時にお喋りし過ぎて、脱臼してしまったりもするけれど(笑)。ビビらずに、身体と心をを解き放ってゆきたい。

2013年3月13日水曜日

2013年3月11日みすゞ塾レポート

塾生からのレポートです。今回は珍しく、早々にUPできました。

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3月10日は、みすゞの命日。そして、今日3月11日は、東日本大震災から2年目。塾は、みすゞを偲び、また、東北の地や人々へ黙とうをささげることから始まった。

この2年、塾長をはじめとしてそれぞれの塾生が東北を支援し、思いを寄せてきた。故郷や永遠に別れてしまった人への思いがみすゞの詩にはたくさん詰まっている。私は、ひとつひとつの詩を、今までにも増して気持ちを込めて読んでいる。

今日は「お葬いごっこ」「神輿」「電報くばり」「瞳」「花びらの海」の5編。(金子みすゞ全集『美しい町』より)

3.11を思い出し、私は、「花びらの海」にいつまでも忘れずにいることの気持を込めた。


「花びらの海」

草屋の軒に花が散る、
丘の上でも花が散る、
日本じゅうに花が散る。

日本じゅうに散る花を、
あつめて海にうかべましょ。

そして、静かなくれ方に、
あかいお舟でぎいちらこ、
色とりどりのうつくしい、
お花の波にゆすられて、
とおい沖までまいりましょ。


あかいお舟でいくとおい沖にあるものは、浄土。3月10日は、みすゞの命日。1930年(昭和5年)3月10日にみすゞは自らの意志で旅立ってしまった。色とりどりのうつくしいお花の波にゆすられていく世界へ。震災で犠牲になられた人たちもそんな世界にいけたのだろうか。

塾生は、それぞれが「花びらの海」を想像し、思いを込めて読むことができた。

最後に塾では恒例となっている行事を行った。それは、みすゞが最後に食したとされる道明寺桜餅をみんなで食べる事。

私たちは、「豆知識」としてみすゞの生涯をなぞっている。詩の朗読から、みすゞの思いをよみとっている。命日にはしみじみと道明寺桜餅を味わうのである。

2013年3月11日月曜日

2年前、震災の3日後が<みすゞ塾>でした…

今日は、みすゞ塾でした。

奇しくも昨日は、みすゞの命日。そして今日は…ということで、黙祷してから稽古を始めました。

2年前、震災の3日後が塾でした…

なぜかこの塾、車や電車で遠くから来て下さる方ばかりなので、当然ながらその時は皆さん、軒並み欠席。

いらしたのは、自転車で通ってくる市内の方、お一人でした。

全員欠席ならもちろん中止にするのですが、一人でもいらっしゃるなら、やる。自分の都合ではキャンセルしないというのが、師匠譲りの私のルール。

この時いらした唯一の塾生が、丸木美術館理事でもある絵描きの万年山えつ子さんでした。

「谷さんを独り占めできるなんて!!」と喜んで下さり、稽古そっちのけでお喋りしましたヨ。絵のこと、家族のこと、丸木夫妻との交わり、原発のこと…

毎年、命日近くの塾では、みすゞを偲んで道明寺さんをみんなでいただくのが慣わし。

その時も全員分の道明寺さんを用意していたのですが、皆さん欠席だったので、「お土産にして」と万年山さんにプレゼント。

みすゞは、命を絶つ日の昼間に道明寺さんを買いました。夜、一人娘のふーちゃんと、お母さんと、お義父さんと、みんなで道明寺さんを食べてから、カルモチンを飲んだみすゞ。

今日のお稽古は、みすゞと、震災で亡くなられた方々、そして被災地への思いを塾生と分かち合うひとときでした。

2013年3月10日日曜日

『センセイの鞄』の宣伝レポート

金曜日、できたてのチラシを持って、川越の市職労事務所へ営業に行ってまいりました。

昨秋、コンサートのゲストとして朗読を呼んで下さった方が、市職労の委員長さんと仲良しだそうで「文化的な取り組みとして、バックアップしてくれ」と頼んで下さいまして、お昼休みにお邪魔してきました。

6月の公演なので、「今、一度配布してもらって、4月か5月に、もう一度配布してもらいましょう」と、2回も配布していただけるよう手配して下さり、チラシ400枚とポスター10枚お願いできました!

お世話下さったのは浦和の方なのですが、浦和の方が川越の職員に「川越の女優がやるんだから応援して」と頼んで下さるというのも、面白いですよね。本当に、ありがたいです。

その後、お昼をご一緒しましょうと市役所近くの<百丈>というお蕎麦屋さんへ。皆様、ここのお蕎麦はお薦めです☆川越にいらした時は、ぜひ行ってみて下さいね*smile*

百丈でチラシを見ながら「この鞄の絵、いいですね!」などと感想をうかがっていたら、お茶を持ってきて下さった店員さんが…

「そのチラシ下さい。『センセイの鞄』のお話、大好きなんです」と!!!

「子どもがいるので、東京まではなかなか行かれないけれど、川越でやるならぜひ行きたい」と!!!

こういうこともあるのですね。百丈にも、チラシを置いていただけることになりました☆

やはり作品選びや、インパクトのあるチラシというのは大事ですね。ド派手なチラシが多いので、あえて色数もおさえ、シックにしてみたのですが、正解だったかもしれません。

灰地先生に描いていただいた鞄の絵の力も大きいでしょう☆

その後、スカラ座という映画館など3ヶ所回りました。

昨日は灰地先生とのお稽古だったのですが、先生もチラシ、とても気に入って下さいました*smile*

今日は、みすゞの命日…。稽古場で、みすゞ詩の朗読や芝居の稽古をしつつ、偲びたいと思います。

2013年3月6日水曜日

『センセイの鞄』のチラシができました☆

6月公演のチラシが届きました。嬉しいな、嬉しいな!!

昨日、『アローン・シアター』会員向け会報に同封して発送。

チラシのデザイナーがバイクで事故るというアクシデントで印刷が遅れたので、会報の発送も遅れてしまったが、とにもかくにもチラシができた!!!

そのデザイナーは何と、『センセイの鞄』で胸をお借りする灰地先生の元で、昔々一緒にお稽古していた先輩なのです。

年賀状が返ってきてしまったのを境に連絡が途絶えてから、10年以上になるだろうか。

ど~しても、この先輩には灰地先生との舞台を見てもらいたくて、共通の芝居仲間にTELを教えてもらった。

超久し振りの電話でその先輩、芝居のない時は、グラフィックデザインの仕事をしていると判明。

「俺の入ってる劇団のチラシも全部やってるし、やってやるよ」と…ありがたや×2。

灰地先生も、この先輩の消息がわかって喜んでおられました。

さぁ、素敵なチラシもできたことだし、集客ガンバるぞ~*smile*「

2013年3月2日土曜日

明日は、地元から福島を応援☆

「福島復興まつりin川越」
2013年3月3日(日) 13時開場 14時開演
@川越市 やまぶきホール
参加費 500円
主催 福島復興まつり実行委員会

6月に、この<やまぶきホール>で『センセイの鞄』を上演します。

その仮チラシの折込に、『アローン』事務局が朝早くから行ってくれます。

私も合流して、南相馬の方のお話だけ聞いたら、『センセイの鞄』で胸をお借りする灰地先生の公演に駆けつけます。

灰地先生、ガンバって下さいね!

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です