東北には、芝居を呼んでいただきお世話になった方々がたくさんいる。その方たちの顔が、地震発生以来この二週間、頭から離れなかった。やっと今日、消息のわからなかった最後の一人の無事を確認できた。まだ安否のわからない多くの心配や悲しみを思うと、安心したなどと口にできません。
あまりのことに混乱し、脳と身体と心がうまく繋がりません。「元気でいることは、無事な者にできる支援の一つだ」と、事務局に叱られながら、味のわからないご飯を食べています。何を食べても、何を飲んでも、被災者に食べさせてあげたいと思います。お風呂も、あたたかいお布団も、なんだか申し訳ない気持ちになります。
一昨日の朝は気仙郡の住田町から、夕方は陸前高田から電話をもらいました。昨日は、陸前高田と大船渡から、お手紙が届きました。電話も手紙も大変な中で連絡をして下さったこと、本当に有り難かったです。会いたい人に会えるのは、あたりまえじゃない。声を聞けることを、こんなに嬉しいと思ったのは生まれて初めてです。今日、リクエストの品をレターパックいっぱいに詰めて送りました。少しでも役に立てたことで、ずいぶん気持ちが落ち着きました。私にできることをやっていきたいと思います。
2011年3月25日金曜日
地震
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引っ越し:追記
谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です
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