2011年12月29日木曜日

年の瀬

私の講座には、どういうわけか心に「困難」を抱えた人が少なからずやってくる。私の抱えている「困難」が発する何かが呼び寄せるのだろうか。朗読教室以上のことをできるはずもないのだが、どういうわけか皆さん、来た時よりちょっぴり元気になって帰ってゆかれる。その背中を愛しく見つめている私がいる。ゆらゆらしてる人って、綺麗だなぁって…。

みすゞ塾では、Iさんがおさらい会のレポートを寄せてくれましたが、本当に素敵な時間でした。その日の夜に浮かんだ詩「のようなもの」、今の私の気持ちです。心がじ~んとした余韻は、10日たった今も続いています。

もし
私の存在が
ちょっぴりでも

目の前にいる
誰かの慰めになるなら
誰かの人生を豊かにするなら
それは
TVスターになるより嬉しいことだ
ちっぽけな私だけれど
生きている甲斐もあるというもの
そんなことを想わせてくれた
今日一日
年の瀬です
ありがとう

2011年12月21日水曜日

2011年12月19日(月) みすゞ塾レポート

活動日誌を更新する余裕のない谷に代わり、塾生が書いてくれたレポートを貼り付けます。Iさん、本当にありがとうございます!

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 ほろりと涙があふれ、胸が熱くなり、くすりと笑い、うなづき、感動するまことに充実した時間でした。この日は、5人の塾生と谷英美さんが、このみすゞ塾で1年間朗読してきた詩から数編選んで発表するおさらい会。それぞれの個性があふれ、金子みすゞの詩の奥の深さと共に、そこから感じ、表現する私たちの幅の広さも感じられとても楽しかったです。

 「1年間に読んだ詩の中から、自分の好きなものを取り出してみたら、改めて自分の好みがわかった。」「今年はじめて、みすゞの詩について夫と話し合った。自分の感じたことも素直に言えたし、夫の感じ方も違っていて、話ができてよかった。」「介護などで疲れている自分を癒してくれていたのがみすゞ塾だった。」「番外編として、数十年も前に創った詩を読むことができてよかった。」「今年は、特別な年。東北への思いをいろんな形で表すことができた。」みんなの一言には、ひたすら金子みすゞの詩を読むというみすゞ塾の塾生の思いがつまっています。

 谷さんが「魚の嫁入り」と「大漁」を続けて読まれました。海の中でおこなわれる嫁入りとおとむらい、それらを見つめるみすゞのまなざしは同じなのだなぁと思いました。おさらい会は、みすゞに響きあう自分に出会えたとっても豊かな時間でした。谷さんのホームページがなかなか更新されなくてつまらないと言ったら、「報告書いてよ。」と言われ、やるっきゃないと書いた第1回のレポートでした。

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です