毎度レポートを寄せてくれる塾生・礒部幸江さんが、(公財)日本女性学習財団の選考委員特別賞を受賞したことは、前にも書いた。
福島出身の礒部さんが、故郷の二本松で、昨夏フォーラムを開催した。
そのレポート「来て、感じて、伝えてほしい…放射能汚染の中で生き延びるために~福島で開いたWeフォーラム」が受賞したのだ。
礒部さんを含め、受賞者全員のレポートをまとめた冊子を、塾でいただき読んだ。胸が詰まった。
実行委員長として奔走する彼女は、塾を休みがちだった。その大変さは、肌を通して感じてはいた。
私は微力過ぎる応援しかできていないが、フォーラム当日、立派に開会の挨拶をする姿…そして人が入りきれないほどの盛況が、とてもとても嬉しかった。
しかし礒部さんは、フォーラム終了後、無事やりきった喜びや充実感というよりは、疲労と、言葉にできないもやもやを抱えていると言っていた。
そのもやもやとは、いったい何なのか。いただいたレポートを読んで、ちょっとだけ感じることができた気がした。
たくさんの協力をしてくれた同級生たちは福島に住んでいる。さいたま市に住む自分…
そして今回のフォーラム。「福島でやるからこそ、参加したい」と、遠くから来てくれた人たち…
「放射能が怖いから、福島では行かれない」という人たち…
フォーラムは2日間だが、福島の人たちは、そういう日常を生きている…
自分に何ができるのか…
答えを出せない宿題の重さ…
考えずにすむなら、どんなに楽かしれない。
でも、たまたま生まれ落ちた場所だったり、いただいたご縁の中で、礒部さんも私も、考えないですますことができずにいる。
こうなったら、しゃあないやん。考えていきましょう!ね、礒部さん☆