毎年恒例「みすゞ塾」@蓮馨寺お花見野外学習、楽しかったなぁ!!!
花の下で詩を読むのは、もちろんキモチイイのだけれど
真っ青な空に広がる桜を見上げながら朗読を聞いていると、幽体離脱して魂が遊びに行ってしまいそうになる。
自然を謳うみすゞの詩がダイレクトに五感に響いて…
今回取り上げた『お坊さま』という詩も、お寺で読むと生なリアリティがあって、話が盛り上がった。
抜粋
”私のお手々引いてたは、知らない旅のお坊さま。
なぜか、このごろおもふこと、「お父さまではないか知ら」”
…幼い「私」の手を引いていたのが「知らない旅のお坊さま」ってあり得ないだろう
…知らない坊さんを、三歳の時に亡くした父ではと思うのも変過ぎるよね
ラストの抜粋
”私のおかほ見てゐたは、たんぽぽ色のお月さま。”
このラストが、切なく胸に残った。
複雑な生い立ちや、父の死とお墓への疑問…胸に秘めるしかなかったたくさんの想いを、お月さまだけはわかっていてくれる…とみすゞは謳っている。
塾生のよみによって私は、また何度でもみすゞの詩と出会い直してゆくのだろう。
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