2014年4月2日水曜日

2014年3月31日 みすゞ塾レポート

毎年恒例「みすゞ塾」@蓮馨寺お花見野外学習、楽しかったなぁ!!!

花の下で詩を読むのは、もちろんキモチイイのだけれど

真っ青な空に広がる桜を見上げながら朗読を聞いていると、幽体離脱して魂が遊びに行ってしまいそうになる。

自然を謳うみすゞの詩がダイレクトに五感に響いて…

今回取り上げた『お坊さま』という詩も、お寺で読むと生なリアリティがあって、話が盛り上がった。

抜粋
”私のお手々引いてたは、知らない旅のお坊さま。
 なぜか、このごろおもふこと、「お父さまではないか知ら」”

…幼い「私」の手を引いていたのが「知らない旅のお坊さま」ってあり得ないだろう

…知らない坊さんを、三歳の時に亡くした父ではと思うのも変過ぎるよね

ラストの抜粋
”私のおかほ見てゐたは、たんぽぽ色のお月さま。”

このラストが、切なく胸に残った。

複雑な生い立ちや、父の死とお墓への疑問…胸に秘めるしかなかったたくさんの想いを、お月さまだけはわかっていてくれる…とみすゞは謳っている。

塾生のよみによって私は、また何度でもみすゞの詩と出会い直してゆくのだろう。

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