昨日は、『原爆の図』で知られる丸木美術館のお庭で、金子みすゞの詩を朗読してきました。
持ち時間の制約があったので、〈みすゞトリビア〉の説明を省きましたが、実はダビンチ・コードを仕込んであったんです☆
『くれがた』
兄さん
口笛
ふき出した。
わたしは
袂を
かんでゐた。
兄さん
口笛
すぐやめた。
表に
こつそり
夜がきた。
(金子みすゞ全集より)
みすゞにはお兄さんがいるので、実体験に基づく詩と思われます。
女性の塾生が、この詩を読むところで、男性の塾生による口笛をかぶせました。
口笛で吹いた曲は、詩水かつらの『明日』。
『靴が鳴る』という童謡で知られている音楽家です。
朗読にかぶせた『明日』という曲は、戻らぬ父の帰りを待っている歌‥
みすゞは、数え三歳でお父さんを亡くしています。
帰らぬ父への想いを、兄と分け合っている‥そんなダビンチ・コードを仕込んでみました。
https://www.youtube.com/watch?v=Efe9amRZVkY
この曲が世に出た大正9年、みすゞは17歳。
きっと、この曲を聴いたはず。
この曲を教えて下さった塾生は、昨日は都合がつかず一緒に朗読できなくて残念でした。
でも、リサーチ力のある優秀な塾生に恵まれて、ありがたいです。
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