今日は、地元・川越でやっている朗読サークルでした。
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/work_takashina.html
金子みすゞは、命を絶つ前年、昭和4年の秋に書き溜めた512編の詩を清書しました。その後、一人娘、ふーちゃんの言葉を記録した『南京玉』というノートを遺しています。
オカアチャン、オ月サマヨ、
キレイナミカヅキサマガデテヰマスヨ、
デテミマセウ、
ホンニツイテタ、三日月サマヨ。
(外からわざわざ呼びに来て)
どうして、「お月さまを一緒に見よう」と呼びにくるような娘を遺して命を絶てたのか…がんぜない言葉が胸に刺さる。
世間のもっぱらの理解は、別れた夫が娘を渡せと言ってきたことに対する、命を懸けた抗議の自殺となっている。
大衆の好む美談に詩人を閉じ込めることは、真の理解を妨げると思えてならない。
わからないことは、わからないとするのが、誠実な態度ではないだろうか。
サークルでは、みすゞについて少しずつ学びながら、朗読を楽しんでいる。
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