昨日〈みすゞ塾〉にて、めでたく全集読破☆
金子みすゞが、全集に入れなかった「おとむらひ」という詩も含めて読破。
金子みすゞが編んだ順番通りに、512編を観ていくことの意義を、あらためて感じた。
「おとむらひ」は大正12年、5つの詩が、4つの雑誌に一挙に掲載され、華々しいデビューを飾った詩の1編だ。
にもかかわらず、みすゞは、512編を手帳に清書する時にはずした。
なぜかはわからない。
が、理由はきっとある。
うまく言葉にできないが、その理由が理屈ではなく、降りてきた気がした。
この詩は、ふみがら(捨てることにした手紙?)の〈おとむらひ〉を描いている。
詩は、みすゞにとって、詩の神様への手紙だったのではないだろうか?
人間界で世に出ることなど眼中になく、伝えたいとかわかって欲しいとかも思っていなかった…
ただひたすらに、ひたむきに、書きたいことを綴り、書き切った。
そして、この世での仕事を終えて旅立った。
その静かな充足感を、なぜだか昨日、身体中で感じた。
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