金子みすゞが道徳の教科書のようだったら、私は好きにならなかっただろう。
詩を読み込めば、読み込むほど、変な人だなぁと面白くなる。
早くに亡くした父への、ピュアな父恋。
かたや、まっすぐに屈折している母への愛憎。
父の死とお墓にまつわる、ヒミツの匂い…。
死や葬式、お墓の詩が異様に多いのは、家のヒミツのせいで小さな胸に閉じ込めるしかなかった、父への想いからきているのだろう。
そんな彼女にとって詩作は、自分だけの王国だったんだと思う。
自分だけの王国に住む空想姫が、器用に「嫁」などできるはずもなく…
夫にすれば、「オーマイガーッ」という感じだったろう。
世間では一方的に悪者にされている夫に、私はかなり同情している。
この切り口から、みすゞを語る人を私は他に知らない。
だからかな、アンケートに「目からウロコ」「金子みすゞのイメージが変わりました」と書いてあることが多い。
先月、PTAの研修として朗読とお話をさせていただいた、武蔵野市の教育委員会からアンケートが届いた。
担当者、ちょっと仕事遅過ぎだけど、量が多かったから、まとめるのに時間がかかったのでしょう。
こういう研修に参加する親御さんて、良い方が多いんでしょうね。皆さん、すんごいたくさん書いて下さってます!
すごいボリュームなので、アンケートレポートは次につづく…
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