金子みすゞが大好きという難病の双子の姉妹との出会いは14年前。
二人がまだ中等部だった頃の、秩父養護学校での公演でした。
隣町の小鹿野で、みすゞの一人芝居があったのですが、「行きたいけど、行かれない」とのお声を受け、学校へ出前。
会場は、真昼間の音楽室…守ってくれる照明もなく、知的障がいのある子どもたちの前での上演も初めてで、空回りしたまま終わりそうな時…
たぶん私は、演じることを捨てて、人間として対峙したのでしょう。
子どもたちは、目の前にいるのは役者で演技をしているヒトという理解ではなく、人間を見ている。
私が金子みすゞという人間になった時、みんなが、みすゞの悲しみに寄り添ってくれた。
タブーのない子どもたちは、みすゞの涙を心配し、のぞき込んで集まってきて…
役者の仕事の何たるかを、子どもたちに教えられました。
ゆりちゃん、まゆちゃん、ありがとう。
二人は、みすゞの心に通じる、とても素敵な詩と絵を描いています。
http://www.geocities.jp/twins_yurimayu/
疲れて優しさを見失いそうになった時、子どもの頃を思い出してみませんか?
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