ただいま!5(日)の夜遅く、無事もどってまいりました。朗読会の後、1件、営業に寄ったので、家に帰りついた時はヨレヨレ。ぶっ倒れるように寝て、昨日は片付け物の山と格闘。遅くなりましたが、まずは4(土)二本松で行われた<Weフォーラム>の方のレポートから。
このフォーラムの実行委員長は、私が地元・川越のお寺でやっている朗読教室<みすゞ塾>の塾生。故郷のためにと奮闘する彼女を、ささやかながら応援してきた。おかげさまで4日の全体会は、先月の時点で満員御礼の札止めになったという嬉しい報告を、このブログにも書いた。
当日、受付で彼女の顔を見たら、何だか胸がいっぱいになってしまった…。開会における、実行委員長挨拶も立派だった!オフィシャルな場で塾生の声を聞いたのは、初めてだし。私が客席に座っていて、塾生が挨拶しているというシチュエーションも、なかなかないことで。もう、我が子の晴れ姿を見ているお母さん状態。
いつもながらの柔らかい声が、マイクを通して、ゆっくりはっきり届いてくる。伝わるように、聞き易く話せるのは、朗読レッスンの賜物かしらん(笑)。いやぁそれにしても、誰かを応援するというのは、嬉しいものなのですねぇ…。私はいつも応援していただく方の立場だけれど、ファンの皆さんは、こんな気持ちで私のことを応援して下さっているのかなと思いました。
さて、今回のフォーラムのテーマは「来て、感じて、伝えてほしい…放射能汚染の中で生き延びるために」。テーマにのっとり、2人の講師のお話のほんの一部ではあるが、伝えてみたい。
まずは、武藤類子さんのお話から。三春町に住む武藤さんは、原発事故の責任のありかを明確にするための告訴団の団長をしておられる。一番印象的だったのは、人に責任を問うことは、自分自身の責任をも問うことという言葉だ。すぐそこに原発があるのに、危険性に思いも馳せずに生活してきたのだからと。
これは、めったに持てる視点ではない。私は、いっぺんで武藤さんが好きになった。この柔らかい魅力で多くの人を味方にしていくことだろう。
もう一人の講師は、福島市に住む吉野裕之さん。吉野さんは、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」に参加。子どもの避難、短期保養に取り組んでおられる。
「マスクをしなければならない生活に疲れた。祭りの法被にマスクは似合わない」「一番知りたい放射線について、身近な人と話せない」「もう面倒くさいからいいよ、というお家の子は、親に気にしてもらえないんです」…ユーモアを交えて語られる言葉の一つ一つが重かった。
お二人が共に語っておられたのは、本当なら協力し合わなければならない家族やご近所、お互いを想い合っているのに、わずかな考え方の違いからスレ違っていってしまうという現実。
どうしたらいいのか、何ができるのか探し続け、そして伝え続けていこうと思う。
実行委員長と握手で別れ、翌日の朗読会の準備のため、福島市へと向かった。
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