塾生は、いつも早々にレポートを寄せて下さるのだが、ついついUPするのが遅くなり…。明日が次の塾、という日に、前回のレポートをやっとUPするなんて…まことに相すまぬことで。
明日の塾も、楽しみだなぁ☆
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今回は、『美しい町・上』JULA出版より「木」「すねた時」「海の鳥」「トランプの女王」「漁夫の小父さん」
「木」
お花が散って
実が熟れて、
その実が落ちて
葉が落ちて、
それから芽が出て
花が咲く。
そうして何べん
まわったら、
この木は御用が
すむかしら。
いろんな角度から解釈できる詩である。「御用のすんだ木はかわいそう。」と木に同情できるみすゞはえらいととらえる人は、塾生にはいなかった。生まれてから御用がすむまでの一生がつながって、自然が成り立っている。そういうサイクルを受け入れて、詩に込めているのだ私はと思う。
朗読練習では、読み手の生きてきた日々や、人柄がこの短い詩の朗読の中に表れて、おもしろかった。
トップバッターは、黙々と生きている木々に思いを寄せてしっとりと読み上げた。娘さんが小さかった頃お絵描きで、まるでこの詩そのものののような絵を描いたそうだ。シンプルに木の命のサイクルを描いていたことを思い出し、感動したと話された。聞いている私たちも感動した。
続いて、素直に木々の移り変わりを読むのを聞いた塾長は、子どもがどう読むか聞いて見たいと言われた。「深い詩だけど、大人とは全然違うよみをするんだろうね」と。長く生きているとなかなか無邪気にはなれないものである。
最後は、命がつながることの尊さ、黙って生きる木の偉大さが伝わる深い読みであった。詩の中に「まわったら」という言葉があり、そこからつながり、サイクル、永遠というイメージが広がっていく…。
毎回、5編の中から、塾生は3編を選び、朗読練習をする。なぜ選んだかを聞くのも、とても楽しい。また、この人はこの詩が好きだろうと、秘かに予想する楽しみもある。
塾の最後は、塾長がその回の5編を朗読。女優さんを塾生だけで独占する贅沢な時間だ。「どうしても性格が出てしまうから、この詩は、みんなみたいに可愛くよめないな…」と塾長。さて、それはどの詩でしょう?
実際に朗読を聞いて、一同大爆笑!塾長、すみません。たしかに、可愛くなかったです(笑)。
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