2012年11月25日日曜日

2012年11月12日みすゞ塾レポート

毎度、塾生は早々にレポートを送って下さっているのに…明日が塾という日になって、前回のレポートです。ごめんなさい。

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第1詩集『美しい町』(JULA出版)より「おとむらいの日」「大漁」「お正月と月」「秋のおたより」「かくれんぼ」

『美しい町』は6つの章があって、それぞれに<タイトル>がついている。

「おとむらいの日」は、<おとむらいの日>という章の最後におかれ、「大漁」は、<大漁>という章の最初におかれてある。

章は分かれるが「おとむらいの日」も、「大漁」も、詩の中に<とむらい>という言葉がある。

そんな2編が続いている並べ方には、みすゞの思いがあるのではなかろうか。みすゞの思いを想像するといろいろ広がっていくし、読みも人それぞれになる。

それらの詩ではないが、今回はもう1つおもしろい取り組みをした。題して<蓮馨寺劇場>はじまり、はじまり~!


「かくれんぼ」

かくれりゃすぐに
みつかって、

鬼になったら
城取られ、

いついつまでも
城取られ、

いつまで
鬼の
かくれんぼ。

日ぐれはお家が
なつかしい。

「煙が目にしみる」というジャズをバックミュージックにして、トレンディドラマ風に読み上げるという課題です。

夕方。都会のビルの屋上。やり手のビジネスウーマンが、仕事に失敗してやるせない思いになっているという想定で<桃井かおり>を思い浮かべよという指定もありました。

Aさん「なりきってます。いつもと違う人です。」

Bさん「おもしろーい。中間管理職の悲哀が出てました。」(塾の黒一点です。)

Cさん 読み終えるなり、「失敗だぁー、できないよー」。「でも、それもいいんだよ」。

Dさん「みすゞの詩であり得ないことができるね。」

Eさん「やるじゃん!アハハハ。」

塾長は、さすが!都会風!!

演技派、個性派勢揃い。クスッと笑い、はたまた大爆笑。にぎやかで楽しい<蓮馨寺劇場>でした。

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