2012年11月9日金曜日

詩で生涯を綴る「金子みすゞ物語」レポート その2

金子みすゞは苦手です、という方もけっこういるんです。昨日の『みすゞ物語』でも、こんなアンケートがありました。

…「実は、金子みすゞはあまり好きではありませんでした。震災後のCMも、好みに合わない上に、毎日何度も聞かされうんざりでした。でも、深く知りもぜず、生意気な解釈をするべきではないと、本当に反省しています。谷さん、ありがとうございました!」…

みすゞの故郷、仙崎駅からみすゞ通りを入ってすぐ左手にある、松浦商店の女将さんも、「みすゞ嫌い」とおっしゃっていました。

私ね、<苦手>という気持ち、わかる気がするんですよ。

『おさかな』という詩でみすゞは、なんにも悪いことをしていないのに、こうして私に食べられてしまう魚は可哀相…と言っています。

この詩って、<可哀相>などとカケラも思わないで、美味しく魚を食べてしまう自分を映す合わせ鏡になってしまうんですよね。可哀相と思えないことに傷ついてしまうというか。

だから、みすゞを<苦手>という人って、みすゞ以上に繊細なんだと思うのです。

そんな方たちに、みすゞの立派な詩だけではなく、うんと人間臭いドロドロな面を伝えたい…。

苦しかったからこそ、美しい憧れを謳ったみすゞの願いを伝えたい…。

そんな思いでいるので、<苦手>だった人に心変わりしてもらえると、「よっしゃ~~~!!!また、やったるで~~~!!!」という気持ちになります。

そんなこんなで、みすゞ街道まっしぐら…な私です☆

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