塾生によるレポートです。いつもレポートを寄せて下さるこの塾生は、何と、一つ前のブログに書いた受賞者なのです!
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稽古前のショートホームルームは、1月26日に行われた「丸木美術館クラブ工作教室の10年展のオープニングイベント」の話で盛り上がりました。
イベント当日は、この冬一番ともいえる寒気が襲い木枯らしが吹き荒れていました。
美術館前のお庭で、連太鼓の演奏に続いて、書道パフォーマンス、詩の朗読をしました。
野外なので、何しろ寒かった。風も冷たかった。そんな中でも塾長、塾生、懸命に頑張りました。
ありがたかったのは、あの寒さの中で、みなさんがとても真剣に聞いて下さったことです。そういう人たちの応援で、塾生たちの朗読も塾とは一味も二味も違った読みができたのでした。
…ということで、この日の塾で取り組んだ詩は、 「硝子」「石ころ」「とんび」「月の出」「桑の実」の5編。(第Ⅰ詩集『美しい町』より)
「月の出」
だまって
だまって
ほうら、出ますよ。
お山の
ふちが
ぼうっと明るよ。
お空の
底と
海の底とに、
なにか
光が
溶けていますよ。
…どんな風景を思い浮かべますか。とても詩らしい詩ですよね。
「好きな詩ですと、真っ先に手をあげたAさん。お母さんがささやくよう。だまってという言葉は命令的だがやわらかく聞こえる。」
「スローなテンポで読んだBさん。幻想的な風景が浮かぶ。」
「魔女のような雰囲気を醸し出す読みのCさん。不思議なムードを出しています。」
「かわいく、やさしく読んで、聞く人がにっこりしてしまうDさん。」
「最後に那須のギャラリーで、塾長が彫刻とコラボしたのを思い出しながら新鮮な読みを披露したEさん。」
相変わらず、それぞれの個性の光る楽しい時間でした。
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