2015年3月11日水曜日

『セイムタイム・ネクストイヤー』公演レポート その2

本日、2時46分、黙祷しました。

先月『父と暮せば』という芝居を呼んで下さった、さいたま市の五反田会館さんは、大船渡や気仙沼、陸前高田の仮設に縁台を贈る活動をしている。
終演後、館長さんが被災地で聞いたことを話して下さった。
屋根にしがみついている妻の目の前で、夫が流されて行く時、笑顔で手を振ってから波に飲まれたそうだ。
妻に残す最後の表情として、笑顔を…。

この忘れられないエピソード、『セイムタイム・ネクストイヤー』のラストシーンでものすごく参考になった。

別れのシーン。
泣いたら、ジョージは部屋を出て行きにくくなる…だから、ドリスは無理矢理笑顔を作る。
ドリスを、そういう女にしたいなと思って。

結局、別れ話も嘘で、出て行くフリをしてジョージは戻ってくるのだけれど(笑)。
最後まで、しょうもないジョージ。

みんなちがってみんなダメ、それもいいじゃん。
みすゞの詩を、谷流に解釈すると↑こうなる。
この芝居をなんでやりたかったのか…なんかわかる気がしてきた。
結局、ドリスって、みすゞだったのかも。

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