罪もない花には申し訳ないのだけれど、私は立ち葵が嫌いだ。
大切な人を亡くした、焼けるような悲しみがまざまざと蘇って…
その人の名は、近田洋一。
沖縄出身のジャーナリスト。
私の剥き出しの感情の混沌に哲学を与え、言葉で整理してくれていた。
父であり、恋人であり、同士だった。
お酒と、お芝居が大好きで…
金子みすゞの一人芝居と共に、沖縄戦の朗読を続ける私の舞台を愛し、どれだけ記事を書いていただいたかわからない。
埼玉新聞では、私は近田さんの愛人と噂されていたそうだ(笑)。
それなのに、喧嘩している最中に逝かれてしまった…
二度と伝えることの叶わない「ごめんなさい」。
でも今回、「そんなこと、とっくに赦してるよ」と言ってくれているようで…
沖縄での朗読会、近田さんも応援してくれているような気がして…
昨日、月末の沖縄での朗読会に力を貸して下さっているカフェのママに、一言お礼をとお邪魔してきた。
そうしたら何と、並々ならぬ近田さんとのご縁が判明。
ママも驚いておられた。
今日は、近田さんの7回目の命日。
月桃忌に寄せて一句。
タチアオイ この七年の泣き笑い
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