2012年2月20日月曜日

谷英美のエッセーが本に載りました!

『それぞれの生きる形』~「五葉山の魅力」リレーエッセイから~ 1,500円

本のご注文は、このサイトのトップページより『アローン・シアター』事務局までお申し込み下さい。送料サービスにて、送らせていただきます。

岩手の新聞「東海新報」に、2008年~2010年まで連載されたリレーエッセーが、1冊の本になりました。<企画・発行>五葉山自然倶楽部の事務局・千葉修悦氏が、「空のかあさま」陸前高田公演を観て下さり、執筆を頼まれました。

五葉山を愛する人たちの連載に、その山のことを何も知らない私が…と思ったのですが、口説き上手な千葉さんにおとされてしまいました(笑)。無責任に知らない山のことを書けないので、芸道の山と格闘する自分のことを書かせていただきました。

公演が2010年4月、その年の9月に、東海新報に掲載。翌2011年の新連載にも執筆を依頼され、その締め切りが、震災翌日の3月12日。締め切り前日=震災当日に、原稿滑り込みセーフのはずだったのですが…。

私には、TVを見る習慣がなく、原稿を送信した時間に、陸前高田の町がどういうことになっていたのか何も知らず…地獄を味わっているであろう担当者の千葉さんに、平和なメールを送ってしまいました。でも送ったメールは取り返せません。その後、メールも電話も繋がらず、消息もわからず…。

ガソリンが手に入らず遠野まで給油に行き、行列している千葉さんからお電話いただいたのは、地震から何日経っていたのでしょう…。生きていてくれた!声を聞けた!あの瞬間の喜びは、言葉になりません。幸い、住田にお住まいの千葉さんは、被害はあったものの津波は免れたとのこと。知らなかったとはいえ、脳天気なメールを詫びると、穏やかな声で「大丈夫ですよぉ」…。どんなに気持ちが救われたかしれません。

公演でお世話になった町が壊滅し、たくさんの悲しい知らせが届きました。大切な人たちが被災するという初めての経験。力になりたいという想いはあっても、慣れない支援。行き違いに、正直たくさん傷つくこともありました。そんな時、千葉さんからの電話の「おばんでございます」という声に、どれほど救われたかしれません。励まさなければならない立場の私が、「大丈夫ですよ、谷さんの気持ちは、みんなわかってますから」と逆に慰められ、声を挙げて泣いた夜もありました。

また3月3日、陸前高田に行きます。14時から、広田水産高校仮設住宅集会所での朗読会は、千葉さんがセッティングして下さいました。題して「冬の次は、春!」~金子みすゞ&歌の朗読~。高田の町に、あったかい心のご飯の出前に行ってきま~す。午前中は、竹駒のコミセンで。演目は同じです。ガンバルぞ~!

震災後の新連載は没になり、幻の原稿となってしまいました。『それぞれの生きる形』、震災で奪われてしまった愛しい日常の数々…。ぜひ、お手に取ってみて下さい。お申し込み、お待ちしています*smile*

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