東海新報という岩手の新聞に今日、「第二の故郷への想い」という私のエッセイが載った。
「五葉山からの贈り物」というリレーエッセイの連載欄だ。
陸前高田へステージの出前をする時、いつも泊めて下さる神社の宮司さんから、「今朝の新聞に出てました」とお電話をいただいた。
「谷さんの高田を思う気持ちが伝わってくる、いい文でした。ありがとう」と。
悩みながら何度も書き直したエッセイだったので、気持ちが伝わって本当に良かった…。
人の身になるというのは、本当に難しい…っていうか、不可能だと思う。その身になってみなければ、わからないことだらけだろう。
震災を経験したわけでもなく、被災地から遠く離れたところで、これまで通りの生活をしている私が、被災地への想いを書き、それを被災地の方々が読むのだ。
ひとりよがりになっていないか…
押し付けがましくなっていないか…
チェックして、しきれるものではない。
それだけに「良かったよ」のお電話が、本当に嬉しかった。
支援を続けている陸前高田の作業所<あすなろホーム>の施設長さんからも「記事見たら、声を聞きたくなってしまって…」とお電話をいただいた。
ちなみに、その連載の担当者は、昨年9月に行った「父と暮せば」陸前高田公演の実行委員長・千葉修悦さんだ。
千葉さんから書き直しを命じられたのは、先月の今頃だったか。
ちょうど、『センセイの鞄』のチラシのデザインや、『アローン・シアター』応援団の会報、各種の締め切りと重なっていた。
ちっぽけな脳ミソの限界と格闘し、火を噴きながら書き上げたエッセイだった。
気仙にお住まいの皆様、東海新報を取っていらしたら、ぜひ読んでみて下さ~い*smile*