2013年6月23日日曜日

沖縄慰霊の日に…

元ひめゆりの方たちも高齢になり、ひめゆり記念館でのかたりべ活動を、この9月で引退すると聞きました。

そういう日が、遠からずくると覚悟はしていましたが…

根性入れ直して、沖縄戦の朗読を続けてゆこうとの思いを新たにしました。

埼玉の草加に住む沖縄戦体験者をモデルに『顔』という作品を書き下ろしました。

今年は、「演目は任せる」というご依頼の時は、『顔』をやるつもりです。

爆弾の破片で鼻をそがれながらも、たくましく生き抜いてきた女の半生です。

モデルとなった新垣さんの生き様にうたれ、お人柄に惚れて生まれた作品。

2年前、新垣さんと一緒に行った沖縄への取材旅行は、本当に不思議な出会いに導かれるような旅でした。

帰ってきたのが震災の前日、3月10日。

これも、新垣さんを無事にお家まで送り届けられるよう、何か大きな力が守ってくれたように感じました。

2013年6月15日土曜日

2013年6月10日みすゞ塾報告

塾生による報告です。6月1日の公演のことも書いてくれています。『センセイの鞄』のツキコさんの衣裳を作って下さったのは、何と、この塾生です!

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『センセイの鞄』公演成功おめでとう!!お祝いのお菓子も並んで、お芝居の感想を述べ合いました。

「お芝居にどんどん引き入れられてとても感動した。灰地順さんのセンセイと谷英美さんのツキコさんが座っているだけでも、いろんな情景が目に浮かぶ素晴らしい時間だった。」
「あんまりかわいくて、塾長じゃないみたいだった。さすが女優だよね」
「白い襟の衣装がよかった。」
「一回きりの公演ではもったいない。」
「センセイ、好きという台詞は、演技じゃなくて谷さんの本心だね。」などなど。

塾生たちは当日、会場ロビーで、物品販売など裏方でも頑張りました。私は、一緒にお芝居を観る友人を案内して川越見物。お手伝いできなくて、ごめんなさい。塾への出席も1ヶ月ぶりです。

この日のお稽古は、「おねんねお舟」「隣の子供」「切り石」「魚の嫁入り」「ばあやのお話」(『美しい町』JULA出版局より)の5編を取り上げた。「魚の嫁入り」では、行列で歩きながら輪読をして、嫁入り行列の雰囲気をあじわった。

個別練習では、5編の中から3編を選んで朗読するのだが、全員が選んだ「ばあやのお話」を報告する。


「ばあやのお話」

ばあやはあれきり話さない、
あのおはなしは、好きだのに。

「もうきいたよ」といったとき、
ずいぶんさびしい顔してた。

ばあやの瞳には、草山の、
野茨のはなが映ってた。

あのおはなしがなつかしい、
もしも話してくれるなら、

五度も、十度も、おとなしく、
だまって聞いていようもの。

ばあやは、(詩の主人公である)わたしをとってもかわいがってくれる。生まれた時から面倒をみてくれた乳母なのだろう。おかあさんには、言えなくても、ばあやにはわがままが言える。そんなばあやとの距離感を表現したいと思って朗読してみた。

「あの大好きなお話を、もう一度読んで」とねだれない、ばあやとの距離を表現する人もいた…

ばあやが好き、慕っている。「だからまた読んでね」とあたたかく甘える読みの人も…

ばあやのお話ってどんなのだろうと想像する落ち着いた読みの人…

毎度ながら個性の表れる読みであった。

昔々小学生だった頃、一緒に住んで子守をしてくれていた<ねえや>がお嫁入りをするときに峠まで見送ったという体験を持つ塾生がいた。その読みは、少年だった頃の思いのこもったしみじみとしたものだった。

2013年5月27日月曜日

朗読劇『センセイの鞄』川越公演

6月1日(土)
開場13:30  開演14:00 終演16:30
@川越市民会館 やまぶきホール
入場料3,000円(中学生以下1,000円)
主催 川越公演実行委員会

人気の女流作家、川上弘美が谷崎潤一郎賞を受賞した作品です。

共演させていただく灰地順先生は、石田えりや若村真由美を育てた方でもあります。谷も、十代の頃から、師事しておりました。

大好きな灰地先生の胸をお借りして、大好きなこの作品をやりたいという十年越しの夢が、やっと、やっと、やっと叶いました!!!

一人でも多くの方に観ていただきたいです。チケットは、まだまだたくさんあります(涙)。ぜひぜひ、お運び下さいませ。

お問い合わせ
事務局 090-6147-4160(佐藤)

2013年5月11日土曜日

「被災地への公演出前報告会」@さいたま市 植竹公民館

来週の水曜日です。

2013年5月15日(水) 13:30~15:30
さいたま市 植竹公民館 1階 レクホール
入場無料
☆さいたま市在住・在勤の方対象ですが、対象外でも参加なさりたい方はご一報下さい

震災前に、何度も公演でお世話になったご縁から、陸前高田と福島にステージの出前を続けています。

震災から4ヶ月後、陸前高田の皆さんとやっと再会できた時のドキュメンタリー「心つなぐ詩」も上映します。

上映と併せて、実際に被災地でやった朗読を聞いていただきながらのお話です。

金子みすゞの詩や、伴奏をバックに歌詞を読む♪歌の朗読をいたします。

植竹公民館でやっている<キラリ☆笑>というサークルの仲間が、ピアノ伴奏の助っ人をして下さいます。

胸に沁みる朗読を楽しみながら、被災地に想いを馳せるひととき…ご一緒しませんか。

あの日から、2年と2ヶ月…

陸前高田市長・戸羽太さんの新著「がんばっぺし!ぺしぺしぺし!」も、持っていきますですヨ。買いそびれてしまった方、お分けしますので、ぜひこの機会にお求め下さい☆

後書きで戸羽さん、私のこと書いて下さっています。名前を<恵美>と間違われておりますが、ご愛嬌ということで*smile*

2013年5月6日月曜日

塾生自慢+α

毎度レポートを寄せてくれる塾生・礒部幸江さんが、(公財)日本女性学習財団の選考委員特別賞を受賞したことは、前にも書いた。

福島出身の礒部さんが、故郷の二本松で、昨夏フォーラムを開催した。

そのレポート「来て、感じて、伝えてほしい…放射能汚染の中で生き延びるために~福島で開いたWeフォーラム」が受賞したのだ。

礒部さんを含め、受賞者全員のレポートをまとめた冊子を、塾でいただき読んだ。胸が詰まった。

実行委員長として奔走する彼女は、塾を休みがちだった。その大変さは、肌を通して感じてはいた。

私は微力過ぎる応援しかできていないが、フォーラム当日、立派に開会の挨拶をする姿…そして人が入りきれないほどの盛況が、とてもとても嬉しかった。

しかし礒部さんは、フォーラム終了後、無事やりきった喜びや充実感というよりは、疲労と、言葉にできないもやもやを抱えていると言っていた。

そのもやもやとは、いったい何なのか。いただいたレポートを読んで、ちょっとだけ感じることができた気がした。

たくさんの協力をしてくれた同級生たちは福島に住んでいる。さいたま市に住む自分…

そして今回のフォーラム。「福島でやるからこそ、参加したい」と、遠くから来てくれた人たち…

「放射能が怖いから、福島では行かれない」という人たち…

フォーラムは2日間だが、福島の人たちは、そういう日常を生きている…

自分に何ができるのか…

答えを出せない宿題の重さ…

考えずにすむなら、どんなに楽かしれない。

でも、たまたま生まれ落ちた場所だったり、いただいたご縁の中で、礒部さんも私も、考えないですますことができずにいる。

こうなったら、しゃあないやん。考えていきましょう!ね、礒部さん☆

2013年4月29日月曜日

2013年4月15日みすゞ塾レポート

塾生は、とっくにレポートを送って下さったのだが、毎度UPが遅くて、すみません。

6月『センセイの鞄』公演のDM発送がやっと終わりました。が、公演プレスリリース用の文書作成…『アローン・シアター』応援団会報の原稿書き…8月・米沢公演チラシの文言等を主催者と詰め…と、作文責め。川越市からの委託事業としてイベントをする予算獲得のための書類の締め切りが、5月10日。ぐっちゃぐちゃの同時進行で、脳がヘロヘロしてますワ(笑)。

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この日の詩は「日の光」「大人のおもちゃ」「蝉のおべべ」「花屋の爺さん」「悪太郎の唄」(『美しい町』JURA出版局より)の5編を取り上げた。塾生は、この中から3編を選んで朗読する。今回は、みんなの発表で考えたことを2つ、私の意見を述べてみたい。

1つ目は、みすゞが雑誌に投稿した作品と遺稿の作品の表記の違いについて。

「日の光」は、昭和3年11月『燭台』に掲載された。遺稿とは言葉の使い方がまるで違う。それは、なぜか、その理由を想像してみると、次のどちらかだと思う。

① 投稿作品が、選者または雑誌編集者によって手直しされた。

② 作者が遺稿として手帳に清書する時に推敲して直した。

みすゞの遺稿となった手帳に基づく『金子みすゞ童謡全集①~⑥』の編集注記には「こうした生前発表作の多くは、投稿作品として当時の雑誌に掲載されたものだが、掲載状態は均一でなく、投稿作品のオリジナリティーはあまり尊重されていないのではないか、という疑問も残った。(中略)発表作には、当時の雑誌編者の加筆がうかがえるものさえあった。」とある。

これらの疑問は、今後の研究で明らかになると思うが、私は、作品のオリジナリティーは守るべきだと思う。散文は、言葉の使い方、句読点の付け方、連の分け方などすべてが作品を創り上げる。たとえ文法通りでなくても、漢字の読みが独特でも、耳慣れない造語であっても、それらが作品なのである。投稿作品が手直しされて、掲載されたのを見るみすゞは、よい気持ちでなかったと私は考える。

2つ目は、詩の解釈と朗読について。

「大人のおもちゃ」を選んだ私に、塾長がなぜ選んだのかと問うた。

「映画の禁じられた遊びに通じるものがあると思ったから。」と答えると、Aさんが

「兵隊さんという大人のおもちゃをほしいというなんていやだな。」とつぶやく。

「でも、みすゞは、兵隊さんを手にしても、戦いなんてしないと思うな。」と私は、解説する。

というように、塾生の詩の解釈は様々である。みすゞの思いを深読みすることもある。それは、読み手の人生観や体験が大きく作用する。みすゞの生涯を学んでいるからなおさら思い入れが深くなる。

また違って、作品の言葉を素直にそのまま想像することもある。それぞれの解釈で朗読するので、思い切り感情移入して読むこともあるし、みすゞになりきることもあるし、子どもになったり老人になったり、はたまた動物などを演じることもある。

みすゞ塾は、正しい朗読をめざす会ではないと私は、思っている。だから私は、いろいろな思いで、やれるだけの技法も使って読んでいる。そういうことが塾生の個性とあいまって、みすゞ塾は、毎回楽しい朗読会になっている。

2013年4月10日水曜日

陸前高田市長・戸羽さんが新著で私のこと書いて下さいました!

先月発売になった「がんばっぺし!ぺしぺしぺし!!」の後書きで、戸羽市長が私のこと書いて下さいました。

数行とはいえ、そうそうたる方々からの支援と交流の最後だなんて、光栄でとても嬉しかったです。

嬉しくて、100冊注文した本が届きました。

いやぁ注文したのはいいけれど…きれいさっぱり、すっからかん!

こんなにお金がなくて、あたし生きていけるんだろうか(笑)…って、笑ってる場合か!

でもま、お金ないのはいつものこと。慣れてるから、何とかなっていくでしょう。

それにしても、6月『センセイの鞄』公演を前に出費がかさんで…こんなお金の無い時に、ほんと無茶するワ~…って他人事のように言ってる場合か!

大丈夫、売ればいいんですよ、売れば☆

…ということで、行商ガンバりま~す*smile*

明日は、金子みすゞ110回目のお誕生日。そして『アローン・シアター』応援団発足6周年の記念日。

ファンパーティで、Wのお誕生日をお祝いします。

パーティの出し物、エミネンスLive、今年は歌いません♪

震災から2年、今一番読みたい「花さき山」。子どもの頃からず~っとず~っと大好きだった絵本を、無国籍東北弁(?)で朗読します。

戸羽さんの本も持って行こうっと。たくさん売れるといいな。

って、本もさることながら、6月公演のチケットを売らなければ(汗)…。

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です