2015年9月27日日曜日

『顔~沖縄戦を生き抜いた女の半生~』朗読会@カフェ〈南風〉レポート

昨日の朗読会に、遠路東京都町田市から、まちだ陸前高田復興支援の会の方がお二人いらして下さいました。
今年の1月には、会のイベントで宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』を朗読をさせていただき、大変お世話になりました。

会の皆さんは、去年、今年と、町田市の平和祈念展への出演をご推薦下さり‥
去年は、田口ランディが原爆の火を描いた『永遠の火』
今年は、『父と暮せば』を上演「させていただきました。
(そういえば、どちらの演目も、陸前高田に出前していますね)
来年の平和祈念展に、今回の『顔』を、またご推薦下さるそうで、本当に在り難いです。

町田では2月~3月にかけて古民家で、『セイムタイム・ネクストイヤー』という二人芝居を上演。
会の皆さんには、動員に絶大なご協力をいただきました。

その芝居を埼玉から観に行っていた私のお客様と、たまたま昨日の朗読会で席が近くになったそうな!
ラブシーンのある不倫モノだったので、芝居の話で大変盛り上がったそうで。
実は、その席のすぐ後ろが楽屋だったんで、ぜ~んぶモニタリングさせていただきましたヨ~(笑)。

町田のお二人は、「初めて行った場所とは思えないぐらい親しくお喋りできて‥」と喜んでおられました。
そうなんです、カフェ〈南風〉は、縁を紡ぐカフェなのです☆

〈南風〉のママ・山田ちづ子さんに繋がるご縁の皆さまから、「来年、沖縄での朗読を聞きに行くツアーをやろう!」というお声が上がり、もう宙返りしたいぐらい嬉しいです。
実現できるよう、ガンバってみま~す!

2015年9月24日木曜日

『顔~沖縄戦を生き抜いた女の半生~』朗読会@さいたま市のカフェ〈南風〉

石垣島出身のママ・山田ちづ子さんが、戦後70年を考える朗読会を開催して下さいます。

『顔~沖縄戦を生き抜いた女の半生~』作・朗読 谷英美
9月26日(土)14時~
参加費 1,500円(ケーキ&飲み物付き)
★15時からは、お話のモデルである新垣文子さんを交えたトークタイム
★16時からは、谷と新垣さんを囲んで懇親会
 参加費 2,500円 要予約
 沖縄料理&韓国料理 ビール、泡盛、ワインなど
〔ご予約・お問い合わせ〕
カフェギャラリー南風・蔵の家 Chizuko0913@aol.com

埼玉県越谷市在住の沖縄戦体験者・新垣文子さんとの出会いをいただき、谷が書き下ろした作品です。
6月には、慰霊の日である23日、そして25日に、沖縄で朗読会を開催。
遠方での自主公演に多大なご協力を下さったのが、南風のママ・山田ちづ子さんです。
おかげさまで、琉球新報に大きな告知記事を出していただくことができました。
沖縄におられるママのお友達も、朗読会に多数お運び下さいました。
またこの度は、お店でも朗読会を開催して下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。
新垣さんにいただいた、芭蕉布のお着物を、打ち掛けのように羽織って朗読いたします。
新垣さんのエネルギーが、ガンガン入ってくる感じです☆

すでに定員となっておりますが、ご希望があれば、あと数名はお受けできるそうです。
今年度、この演目で一般の方にご参加いただける最後の機会となります。
12月の回は、人権の研修会として呼んでいただいているので、クローズの朗読会ですので。
よろしければこの機会に、せひせひお運び下さいませ*smile*

2015年9月20日日曜日

金子みすゞトリビア 2015年9月20日(日)

昨日は、『原爆の図』で知られる丸木美術館のお庭で、金子みすゞの詩を朗読してきました。

持ち時間の制約があったので、〈みすゞトリビア〉の説明を省きましたが、実はダビンチ・コードを仕込んであったんです☆

『くれがた』
兄さん
口笛
ふき出した。

わたしは
袂を
かんでゐた。

兄さん
口笛
すぐやめた。

表に
こつそり
夜がきた。

(金子みすゞ全集より)

みすゞにはお兄さんがいるので、実体験に基づく詩と思われます。

女性の塾生が、この詩を読むところで、男性の塾生による口笛をかぶせました。
口笛で吹いた曲は、詩水かつらの『明日』。
『靴が鳴る』という童謡で知られている音楽家です。

朗読にかぶせた『明日』という曲は、戻らぬ父の帰りを待っている歌‥
みすゞは、数え三歳でお父さんを亡くしています。
帰らぬ父への想いを、兄と分け合っている‥そんなダビンチ・コードを仕込んでみました。
 https://www.youtube.com/watch?v=Efe9amRZVkY 

この曲が世に出た大正9年、みすゞは17歳。
きっと、この曲を聴いたはず。

この曲を教えて下さった塾生は、昨日は都合がつかず一緒に朗読できなくて残念でした。
でも、リサーチ力のある優秀な塾生に恵まれて、ありがたいです。

2015年9月18日金曜日

谷英美と仲間たちによる『金子みすゞの世界』@丸木美術館のお庭

福島公演があったりで、お知らせが直前に(汗)…明日です。

9月19日(土)14時ごろ~
丸木美術館のお庭で、〈みすゞ塾〉の塾生と、金子みすゞの詩を朗読します。

『原爆の図』で知られる丸木美術館は、埼玉の宝と誇る大切な美術館です。
そこで理事をしておられる画家・万年山えつ子さんが、丸木美術館で2人展を開催。
万年山さんは金子みすゞが大好きで、私が川越のお寺でやっている、声に出して詩を読む〈みすゞ塾〉に入って下さってまして。
 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/misuzu_juku.html 

そんなご縁で、塾の仲間たちと、お祝いに朗読を贈ります。
私たちの朗読の他に、太鼓演奏や紙芝居もあるそうです。
イベントの観覧は無料ですが、美術館の入館料はかかります。
 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/top/riyo.htm 

明日は晴れそうです。
都幾川のほとりで、川風に吹かれながら、金子みすゞの詩を聴く秋のひととき‥
お遊びにいらっしゃいませんか?
心より、お待ち申しております。

2015年9月14日月曜日

金子みすゞひとり芝居『空のかあさま』@福島市ゆず沢の茶屋 レポート

福島公演への応援、ご来場、本当にありがとうございました!
ゆず沢の茶屋には毎年呼んでいただいてますが、ゆずさんでの金子みすゞひとり芝居『空のかあさま』は8年ぶりでした。

8年前の『空のかあさま』の時は、先代の女将(みんなお母さんと呼んでます)がご存命で‥
お母さんに可愛がっていただいた御恩に報いたくて、震災後、通い続けています。

お母さんに「8年間、いったい何をしてきたんだ」と叱られない芝居を、何とかできたかなと自分では思うのですが。
お母さん、いかがでしたでしょうか‥
お母さん、みんなで頑張ってますから、福島の復興、そしてゆずが繁盛しますよう、どうか見守っていて下さい。

2015年9月11日金曜日

金子みすゞを描いた一人芝居『空のかあさま』福島公演 明日からです☆

いよいよ、明日からです!

9月12日(土)18時~
  13日(日)14時~
@福島市 ゆず沢の茶屋 離れの工房
 http://yuzusawanochaya.sakura.ne.jp/info.html 
木戸銭 2,300円(おにぎりセット付き)

ゆず沢の茶屋さんには毎年呼んでいただいてますが、この演目は8年ぶりになります。
谷としては、米沢公演以来、2年ぶりの『空のかあさま』。

やっぱり、私はこの作品を愛してる。
この芝居を続けたくて『アローン・シアター』を立ち上げて、17年目に入りました。

どんなに私がやりたくても、場をいただけなければ続くものではなく‥
おかげさまでと、感謝ばかりです。
極貧だけれど、幸せです。
屋根と布団とご飯と、ちょっぴりの(?)お酒‥あとは舞台以外、何もいらない。

いつ消えてもおかしくない、無名の俳優の公演が続いている奇跡に感謝します。

2015年9月10日木曜日

『空のかあさま』福島公演メイキング 2015年9月10日(木)

あさってから福島公演。
明日の荷積みに向け準備するも‥工具箱の留め金がバカになってて‥新調しなくっちゃと。
女優、ホームセンターをうろうろするの巻(笑)。

二代目の工具箱さん、一緒にガンバりましょうね、あさってから、どうぞよろしく☆
初代の工具箱さん、これまで本当にありがとうございました!

陸前高田の川原祭組さんからいただいた、一本松マークの軍手は、私の宝物。
いつも一緒です。

2015年9月8日火曜日

琉球絣や芭蕉布のお着物、いただきましたぁ!!!

ヒェ~~~っ!!!
私めが書き下ろした『顔~沖縄戦を生き抜いた女の半生~』のお話のモデルである新垣さんから、琉球絣や芭蕉布の素敵なお着物を、4着もいただきました~~~!!!

沖縄流に、帯を使わない着付けを習ってみたいなぁ。

普通の着物のように帯締めて着ても良いそうなのですが、26(土)の朗読会までには、夏襦袢とか、着物に合わせた帯、帯揚げ、帯締めの準備には、時間もお金も間に合わず(涙)…

白の上下のうえに、打ち掛けみたいに羽織ってみようかな☆

2015年9月7日月曜日

金子みすゞの詩を声に出して読む〈みすゞ塾〉レポート 2015年9月7日(月)

今日は、地元・川越のお寺でやっている小さな朗読教室〈みすゞ塾〉
 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/misuzu_juku.html 

&ヴォイス・トレーニングでしたぁ。

今日の塾は、丸木美術館での朗読会の稽古。
塾生に、丸木美術館で理事をしている絵描きさんがおりまして。
この度、2人展をされるのです。

2人展なんて、きっとこれが最初で最後でしょう。
初日のオープニングパーティで、朗読をプレゼントさせていただきます。
金子みすゞが大好きだという、えつ子さんのために、塾生と共にめいっぱいの祝福を込めて。

思いがけず、FBフレンドがたくさんいらして下さることに☆
短時間の出演だし、辺鄙なところなのに、本当にありがとうございます!

『原爆の図』で知られる、埼玉の宝物のような美術館でのひとときを分かち合える幸せに感謝します。

2015年9月6日日曜日

『空のかあさま』福島公演 メイキング 2015年9月6日(日)

今週、土曜日に迫った福島公演に向け、消え物の小道具作りにいそしんでおります。
消え物というのは、1回1回で消費してしまう小道具のことです。
本番の回数、+ゲネ(本番同様のリハ)+稽古用‥の数だけ必要になります。

金子みすゞの時代は、ビーズを南京玉と云いました。
みすゞは、南京玉が大好きだったみたい。

詩作の筆を折った後、みすゞは幼い一人娘・ふーちゃんの言葉の記録を始めます。
そのノートをみすゞは、〈南京玉〉と題していました。
‥南京玉は七色だ。一つ一つが愛らしい。(後略)

役にとって、大切な持ち道具を作る時間を通して、みすゞになってゆく‥

さぁ、片付けて稽古場へ!
今日は、どんなワタシに出会えるかな☆

2015年9月5日土曜日

来週は福島で、金子みすゞを描いた一人芝居『空のかあさま』です☆

いよいよ福島公演、1週間後となりました。

詩人・金子みすゞを描いた一人芝居『空のかあさま』
9月12日(土)18時~
  13日(日)14時~
@福島市 ゆず沢の茶屋 離れの工房
 http://yuzusawanochaya.sakura.ne.jp/info.html 
木戸銭 2,300円(おにぎりセット付き)

12(土)夜の部に、東京は江戸川区・葛西からご夫妻でいらして下さる方が何と、「谷さんのお芝居に行きたい方があったら、車にお乗せしますよ」と!!!
往路の片道だけになりますが、4人まで無料で乗せて下さるそうです。
12(土)、お昼頃、葛西を出発のご予定とのこと。

ご希望の方は、ご一報下さい。
taniemi.alonetheater@gmail.com
いったん谷がお受けしてから、お繋ぎいたしますので。

本当に、ありがたいです!
ガンバる元気が湧いてきます☆

2015年9月4日金曜日

朗読サークル〈あろーん・しあたー高階〉レポート 2015年9月4日(金)

今日は、地元・川越の公民館でやっている朗読サークル〈あろーん・しあたー高階〉でした。
 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/shidax.html 
早いもので、このサークル、おかげさまで10年を越えました~!

来月、発表会なので稽古も白熱☆
10月11日(日)14時~
@川越市 高階公民館 2階和室2号
入場無料

私は構成・演出のみなのですが、発表会の中ほどでちょっぴり登場します。
金子みすゞは、数え3歳でお父さんを亡くしているのですが、父恋の詩について解説。
また、その詩の着想になったかもしれない童謡を、みんなで歌うコーナーもナビゲート♪
文学散歩は楽しいですヨ~。

みすゞ豆知識‥谷英美による金子みすゞトリビア、好評です☆
乞う、ご期待!

2015年9月3日木曜日

自分開放講座@シダックス富士見上沢店レポート 2015年9月3日(木)

今日のシダックス〈自分開放講座〉は、戦後70年特集でした。

テーマを決めて曲をかけ、自由に踊る〈ムーヴメント〉というレッスン。
今日のテーマは〈戦後70年〉。
発表した途端「エエ~~~っ、そのテーマで、どうやって踊れというの?!」という声が上がりました。
かけた曲は‥レナード・コーエンの『ハレルヤ』
 https://www.youtube.com/watch?v=YrLk4vdY28Q 

一見、難し過ぎるテーマに見えるけど、やってみるとムチャムチャOKだった。
言葉にできない不安やモヤモヤ、祈り、願い…それぞれ抱えている想いを、それぞれに表現。
すごく伝わってくるものがあった☆

カラオケをかけて歌詞を読む〈歌の朗読〉は、昨日の予告通り『同期の桜』。
私が不可解とした歌詞、やはり同じ解釈をした人がいましたね。
「検閲に引っ掛からないギリギリの表現で、抵抗を潜り込ませたのではないか」。

いずれにせよ、素晴らければ素晴らしいほど、芸術には洗脳の力があると、みんなで実感。
あの美しい歌詞を、哀切で力強いメロディーにのせて口にすると、ほんと~~~~にそういう気分になってしまう。
死に行く美学に酔いそうになる。
言葉と音楽の魔力‥新たな発見のひとときでした。

2015年9月2日水曜日

西條八十考

明日はシダックスの〈自分開放講座〉。
 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/shidax.html 

戦後70年ということで、カラオケをかけて『同期の桜』の歌詞を朗読してみようかと。
この歌の作詞者が西條八十だということは、皆さんご存知でしたでしょうか?
私が演じ続けている金子みすゞが、師と仰いだ詩人です。

八十は、童謡の興隆期の活躍から、流行歌へとシフトし、美空ひばりの作詞もしました。
そのプロセスでは、軍歌の作詞もしていました。

『同期の桜』は罪深いまでの名曲で、言葉の魔力は怖いほどです。
ですが、4番の歌詞だけ、私は不可解に感じて‥

♪あれほど誓ったその日も待たず なぜに死んだか散ったのか‥

この言葉の真意はわかりませんが、「必ずや生きて帰ろうと誓ったのに なぜ自分だけ志願して、先に死んでしまったんだ」と、解釈することもできます。

戦意高揚の歌を作ることへの自責の念から、秘かに〈抵抗〉を紛れ込ませていたのかもしれません。

あの世で、もし西條八十に会えたなら、ぜひインタビューしてみたいです。

2015年9月1日火曜日

ニュース速報 2015年9月1日(火)

ヤタ~~~~~~~っ!!!!!
昨夜、嬉しいニュースが飛び込んできました

来春、六本木で朗読する『東京タワー ボクとオカンと、時々、オトン』では、バックに映像を投影する予定で。
その写真を頼めないか打診した牟田義仁氏より、OKの電話をいただきました。
何と、撮り下ろして下さるそうです!!!
持つべきものは友ですね、ムーちゃん、ほんとありがとう。
楽しみだなぁ☆

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です