2014年8月31日日曜日

陸前高田より〈秋のおたより〉

陸前高田から、さっき嬉しいお電話をいただきました!

天照御祖神社の美津子先生が、「谷さんの声を聞きたくなって…」と。

昨日から王ゼミが鳴いて、高田にも秋が来たそうです。

ちょっと身内への伝言板みたいになりますが(笑)

『アローン・シアター』事務局の佐藤さん、大橋クン、美津子先生がくれぐれもよろしくとのことでした。

「七夕の時、お参りして下さり、ありがとうございました。それこそ剣道の子どもたちは、眠い目をこすりながら来て下さったのでしょう」と。

私も高田へ行けば一目だけでもお会いしたい方なのだけれど、美津子先生お忙しいし、かえってご迷惑ではと思ったりしていましたが…良かった!気が楽になりました。

「声を聞きたい」とお電話いただくのって、嬉しいものなのですね。

私も声を聞きたくなったら、美津子先生にお電話しちゃおっと!

みすゞにも〈秋は今朝、港に着いた〉という詩がありますが、高田から〈秋のおたより〉が届きました。

午後からの稽古、さわやかにガンバれそうです☆

2014年8月30日土曜日

2014年8月25日(月)〈みすゞ塾〉日記

川越のお寺でやっている小さな朗読教室〈みすゞ塾〉、詳細はこちら↓
 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/misuzu_juku.html 

毎回、全集を5編ずつ朗読練習しながら読み進めています。
今回は、この詩について。

『げんげの葉の唄』

花は摘まれて
どこへゆく。

ここには青い空があり、
うたふ雲雀があるけれど、

あのたのしげなたびびとの、
風のゆくてが
おもはれる。

花のつけ根をさぐってる、
あの愛らしい手のなかに、
私を摘む手は
ないかしら。

…JULA出版『空のかあさま』より

これ〈葉〉の唄なんですよね…〈葉っぱさん〉は、たのしげなたびびとに摘まれていった〈お花〉のことを想っています。
〈風のゆくてがおもはれる〉…どうも〈旅人とお花の運命やいかに!〉という感じで、〈葉っぱさん〉は花が案じられてならない様子です。

〈私を摘む手はないかしら〉…〈葉っぱさん〉、自分も摘んでほしいと思ってるわけですよね。
さて、それはなぜでしょう?塾生から、いろんな声があがりました。

1、花にばっかり注目しないで、自分も摘んでほしいと〈葉っぱ〉は思っている
2、風にあたると花は傷んでしまうから、摘まれて自分も一緒に行って、花を守ってあげたい
3、たびびとは、どうせ飽きればお花のことを捨てるのだから

なんだか、流行り歌の文句のようになってきましたが(笑)、みんなの結論で、「これは、葉っぱさんの愛の唄なんだ!」ということになりました。
「だから、げんげの花の唄じゃなくて、葉の唄なんだね」
「なるほど、みすゞの愛し方を描いているのか…」
「そういうえば、ちょっとあまのじゃくなみすゞらしいよね」

いい年をした大人が、雁首揃えて、げんげの葉っぱとお花の気持ちについて熱く語り合う光景なんて、そうそうないです。
私は、楽しいなぁ、なんて素敵で贅沢な時間なんだろうと思うのです。

2014年8月28日木曜日

曽根中生監督へ

デビュー映画でお世話になった、曽根中生監督が亡くなった。

昨日がお葬儀だった。

大分までは行かれないので、西の空に向かい手を合わせた。

演じないことが俳優の仕事だという監督の教えは、私の大黒柱になりました。

高校辞めてでも、出演させていただいて良かったと思っています。

懐かしいなぁ…『夜をぶっとばせ』。

本物の不良だから、オーディションに受かったようなものだった(笑)。

日活のキャメラマンとは、偶然、川口で朗読した時に再会し、話が盛り上がりましたヨ☆

監督、本当にありがとうございました。

どうぞ、お安らかに…。

私もそちらにいったら〈曽根組〉にまた使っていただけるよう、精進いたします。

2014年8月27日水曜日

上田秋成作『雨月物語』より…『菊花の約』朗読会

2014年9月7日(日)10:30~
@さいたま市 大宮西中学校 武道場
入場無料
共催:大宮西スポーツ・文化クラブ みはし剣道クラブ

命懸けで約束を守った武士のお話です。

〈みはし剣道クラブ〉の会長さんは「約束を守る、言ったことは成す」ことの大切さを子どもたちに伝えたいと、ご依頼下さっています。

今年で4回目のリピート、本当に在り難いです。

前回、会長より「小さい子にもわかり易く直して」との命を受けていたのですが、直し足りなかったようで…。

役者の習慣で、訳した方の言葉に手を入れるなんて恐れ多くて、腰が引けていたようです。

今回は〈谷〉色に、ビシッと決めました☆

登場人物に感情移入できるよう、省いても構わない背景を大きくカット。

楽しんでもらえるといいなぁ。

大切な人を想う心の美しさを、美しい日本語で伝えたい。

〈みはし剣〉の練習後、道場での朗読になりますが、どなたでもご参加できます。

男前な谷を、ぜひ観にいらして下さい!

2014年8月23日土曜日

締め切り迫る!

特定秘密保護法にモノ申すチャンス☆

締め切りは、明日ですヨ。

以下のページ一番下「意見提出フォーム」をクリックすると、記入欄が出てきます。
 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060072402&Mode=0 

私は「特定秘密保護法を廃止したいです」と書いて提出しました。

ちなみに、自分のコメント以外の住所や氏名等の記入は任意となっていました。

2014年8月21日木曜日

『金子みすゞ再発見』木原豊美 著

下関に、凄い方がいる。

金子みすゞの研究では日本一と尊敬する、木原豊美さんだ。

この度、共著ではあるが、本を出された。

私にまでお贈り下さり、感激している。

みすゞが最後に投稿したのは、昭4和年11月発行〈全日本詩集〉への『繭とお墓』という詩だという新発見が書かれている!

西條八十が主宰する〈愛誦〉という雑誌の、昭和4年5月号に掲載された、『夕顔』じゃなかったんだ!!!

すげ~~~っ、感動~~~、興奮する~~~★☆★

来月3日の講演原稿、書きな直さなくちゃだワ!!!

その講演会の詳細は、先のブログに書いていますので、そちらをご覧下さいませね。

金子みすゞの権威とされている矢崎節夫さんの著書には、〈昭和3年の秋に、みすゞは夫に詩作と詩友の文通を禁止された〉=筆を折り、失意の底で自殺したかのように書いてある。

が、みすゞは翌年まで投稿を続けている。

全然詩をやめていないじゃあないですか?!!!

…ということで私の講演会では〈詩作と詩友との文通を禁止された?〉という疑問符の年譜を、資料として配り続けてきた。

いやぁ、それにしても…みすゞが最後に投稿した詩が更新された!!!

木原さん、ブラヴォ~~~、最敬礼です!!!

スポットの当たらないところで真摯な研究を続けている木原さんの存在を、一人でも多くの方に知っていただきたいです。

願わくは、複数の研究者による正しい研究のなされる日が、一日も早くきますように。

みすゞが最後に選らんだのは、〈お墓に入ると天使になって飛べる〉という詩だった。

その投稿の翌年、昭和5年3月に、みすゞは命を閉じた…。

う~ん、知れば知るほど深まる謎にからめとられていく…カ・イ・カ・ン(笑)。

2014年8月20日水曜日

詩の朗読とお話『金子みすゞに学ぶ自分の生き方その1~みんなちがってみんないい?~』

2014年9月3日(水)10:00~11:30
@川越市南古谷公民館 2階会議室
入場無料
南古谷公民館主催〈人権指導者養成講座〉
アクセス
 http://www.city.kawagoe.saitama.jp/www/contents/1330920768536/ 

☆この後、川越市内の高階南公民館に場所を移し11月に〈その2〉、12月に〈その3〉と続きますが、1回のみの参加でも楽しめるプログラムにする予定です(笑)。
☆今回は、〈海の魚はかはいさう〉で始まる『おさかな』という詩がキーワード。可哀相と言いながらも食べる…その不可解さの中にいる金子みすゞを探しに行きます。

…いやぁ、もう来週なのですね(汗)。これから稽古です☆ガンバってきま~す!

2014年8月13日水曜日

2014年8月13日(水)くもり

うわ~い、息子が帰ってくる~~~!!!

13日から有休とるとは言ってたが、仕事になっちゃったみたいで…「今日は定時にあがって帰る」とさっき電話があったのに、まだ来ない。

この春、就職決まってるのに大学卒業できるのか…という状況だと思ったら、あっという間に東京本社に配属になって入寮を命じられ、バタバタと出て行ってしまった。

GWに帰ってきて一泊してったけど、も~バァちゃん(私の母)が夏休みを待ちわびて、首を長くし過ぎて、ろくろっ首になってしまったヨ。

有休とるとは言ってても、ど~なるかわからないと思いつつ、私もいそいそとお布団干したりして(笑)。

腹いっぱい、好きなものを食わせてやろう。

早く帰ってこないかぁ。

2014年8月9日土曜日

2014年8月9日(土)くもり時々雨

「一人ですか?」

…バーのカウンターでの会話なら恋の予感なのだが
稽古をしていた公民館の扉が開き、声をかけられた。

稽古に集中している中での不意打ちに、すぐには状況を把握できない私。

「何してんの?」

…そっか、入り口のボードに『アローン・シアター』って書いてあるからなぁ

「稽古です。明日、川口でこの朗読するんで」

ちょうど持っていたチラシを渡す。

「有名人が、こんなとこで一人で稽古してるんだ」
「いやいやいやいや、有名なのは、オジさんにだけでしょう(笑)」

「プロも、こうやって稽古するんだ」
「しますよ、うちは自前の稽古場がないんで、大荷物しょって渡り鳥してるんです」

「女優さんって言っても大変なんだね」
「いやいやいやいや、すっぴんだし、ジャージだし、今日はただの肉体労働者ですよ」

「そんなことないよ、やっぱどっか違うもん」
「ありがとうございます」

…なんか、すっかりオジさんのペースに乗せられて、ノックせずに開けるなとか、稽古の邪魔するなとか、言い忘れてしまったよ。

まいっか、けっこう気分良くさせてもらったし、明日に向けてテンションあがったかも☆

もう若くないので(涙)、お肌のために早く休んで明日に備えます。

♪ンパ♪ンパ、♪ンパ♪ンパ、明日晴れますよ~に!!!

どんなおまじないやねん。

田口ランディ作『永遠の火』朗読会

6+9=15 広島・長崎そして平和
「広島の火は消えない」みんなが思いつづけるかぎり

8月10日(日)13:30開場 14:00開演
@埼玉県川口市 芝公民館ホール
 https://plus.google.com/113745091628541858771/about?gl=jp&hl=ja 
入場無料
主催 平和を願う文化の会
後援 川口市・川口市教育委員会
お問い合わせ 野呂久 048-268-0897

プログラム
1、フォークデュオ〈ジャスティス〉による素敵な歌
2、谷英美による朗読

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どっしぇ~!!!

まだ心が陸前高田への出張から帰ってきてないのに、もう明日本番で~~~す(汗)。

川原祭組さんの作業場〈どっこい所〉で朗読させていただいたのと、おんなじ演目だし、ガンバるぞ~☆

『永遠の火』は、今のところ今後の予定がありません。

むちゃむちゃ面白い作品ですので、この機会をお見逃しなく。

また台風きてるんですよね(涙)…ほんと、〈嵐を呼ぶ女〉だワ~。

あさっての月曜日は、地元・川越のお寺でやっている朗読教室〈みすゞ塾〉の後、都内でヴォイストレーニングだし

これから、全部の稽古をまとめてGo!Go!Go!

舞台が私の祭りだからね、その準備もまた楽し、イェ~!!!

…なんか身も心もまだ七夕モードで、やっぱ魂が陸前高田から帰ってきてない感じです。

2014年8月1日金曜日

20140年8月1日(金)晴れ

5年前に花巻の文化会館で、『空のかあさま』という金子みすゞの一人芝居をさせていただいた。

その時の主催者・F子さんから、今年も手作りのジャムが届いたヨ!

主催者といっても、市の男女参画推進参画課のイベントだったので、F子さんは担当者の一人でしかない。

それなのに「海の町を応援する谷さんを応援しています。花巻の応援団より」と、毎年贈って下さる。

本当にありがたいです。

托鉢僧がお経を唱えるように舞台を務めて、お布施をいただくみたいな感じと申しましょうか(笑)。

ビンボーでも飢え死にしないのは、こんなふうに支えて下さる皆さんのおかげです。

そういえば以前、福島のお客さまが「あなたは、タダ飯喰っても芝居を続けなきゃ駄目よ」と言って下さったことがあったなぁ。

その言葉をお守りにして、迷惑かけまくって生きてます。

明日のステージも全身全霊、入魂のLiveでハジケるぞ~~~☆☆☆

…おっと、その前に、今日は朗読教室です。
 http://www2.u-netsurf.ne.jp/~apro/html/lecture_regular/work_takashina.html 

秋の発表会に向けて、みんなガンバってます。

一人、バケかかってる方がいるので、今後がむちゃむちゃ楽しみです。

行ってきま~~~す*smile*

引っ越し:追記

谷英美サイト は、この旧ブログへお引越し予定。サイトは閉鎖予定です